画像再構成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/05 16:43 UTC 版)
「単一光子放射断層撮影」の記事における「画像再構成」の解説
通常再構成された画像の解像度は64×64もしくは128×128ピクセル(ピクセルサイズ3-6mm)である。ほぼ横幅と同じ枚数の画像を撮影する。一般に再構成された画像は平面画像よりもノイズが多く、アーティファクトの影響を受けやすい。スキャンは時間のかかる工程であり、その間患者は動いてはいけない。再構成の際に動きを補正する技術があるが体の動きによる画質の低下は免れない。不均一な放射性トレーサの分布もアーティファクトの原因となる。膀胱のような極度に活動が活発な部位では画像に縞模様(ストリーク)が現れたり周辺部の活動が不明瞭になることがある。これはフィルター逆投影法による再構成アルゴリズムの限界によるものである。替わってよりアーティファクトの影響を受けにくく、減衰と深度に依存するぼけが正確に表現される反復再構成アルゴリズムが伸びつつある。 患者の体内でのガンマ線の減衰があるため、深部組織の活動状態は表面組織よりも過小評価されがちになる。組織の位置を基にした大まかな補正は可能であるが、最適な補正をするには減衰率を測定する必要がある。近年のSPECT装置はX線CT機能を搭載したものがあり、X線CTの画像は組織の減衰を示す図であることから、両者を組み合わせることで減衰に対して正確に補正されたSPECT画像が得られる。またSPECT・CT装置は精密なCT画像レジストレーションが可能で、より多くの解剖学的情報が得られる。
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