CTとの違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/04 05:05 UTC 版)
CTでは撮影台に垂直で体軸に平行な平面を再構成するが、一般にトモシンセシスでは撮影台に対して平行な平面の撮影を目的とする。 X線管球とX線検出器が移動しながらX線の曝射を行い、得られた投影像を画像処理することで目的の画像を得るという点では、CTと共通である。CTでは、管球と検出器が対象物の周囲を最低でも180度回転しながら連続して投影像を取得しなければ画像再構成を行うことができない。 しかしデジタルトモシンセシスでは、例えば15~60度の限られた回転角度の間で、離散的に取得された少ない投影数(例えば7~51 view)からでも画像再構成を行うことが可能である。投影が対象物の全周をカバーしないため、近似計算と補間処理を経て画像再構成が行われ、再構成画像の被写界深度が狭くなるという欠点がある。しかし、CTよりも画像再構成に必要な投影数が少なくて済むことから、放射線による被曝やコストを低く抑えることが出来る。
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