生育場所による分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 07:43 UTC 版)
細菌学・分類学上の区別ではなく生育に利用する基質と生育場所による違いで、次の様に分けられる。 腸管系乳酸菌 動物の腸管に生息する。消化液耐性を有する種が多い。腸管における菌数は、栄養分、酸素濃度、胃酸に対する耐性、胆汁酸に対する耐性、腸の免疫システムにより排除されないこと、腸壁への付着力、の要因が考えられる。ヒトの糞便中1 gあたりの菌数は、ビフィズス菌が100億個、ビフィズス菌以外の乳酸菌が10-100万個であるといわれている。 動物性乳酸菌 動物質に由来する乳酸菌で、主に乳発酵食品(チーズ、ヨーグルト)。欧米での研究の歴史が長い。 植物性乳酸菌 岡田(1988)により提唱された。植物質に由来する乳酸菌で、主に味噌、醤油、漬け物、パン。なお、漬け物などと同時に摂取する程度の付着量では摂食した菌種によるアレルギー反応抑制等の機能性は期待できないとの指摘がある。 海洋乳酸菌 石川(2009)により提唱された。海洋環境から分離した乳酸菌で好塩性・好アルカリ性、耐アルカリ性が特徴である。
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