生神女福音大聖堂とは? わかりやすく解説

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しょうしんじょふくいん‐だいせいどう〔シヤウシンヂヨフクインダイセイダウ〕【生神女福音大聖堂】


生神女福音大聖堂

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/25 06:25 UTC 版)

ナザレイスラエル)の生神女福音聖堂(エルサレム総主教庁)。
モスクワクレムリン内にある生神女福音大聖堂ロシア正教会)。

生神女福音大聖堂(しょうしんじょふくいんだいせいどう、Cathedral of the Annunciation)は、生神女福音祭を記憶する正教会大聖堂。世界各地に存在する同名の大聖堂を当記事の一覧に挙げる。大聖堂のみならず、通常の聖堂・会堂にも生神女福音を記憶するものは数多くあり、当記事の一覧でも若干扱う。

ブラゴヴェシェンスキー大聖堂ないしブラゴヴェシェンスキー寺院[1](いずれもБлаговещенский соборから、前半部を片仮名で転写したもの)とも呼ばれるが、これは「生神女福音祭」を表す"Благовещенский"に由来するロシア語名である。従って、非スラヴ語圏の正教会であるグルジア正教会ルーマニア正教会ギリシャ正教会などにおける生神女福音大聖堂にはまず「ブラゴヴェシェンスキー大聖堂」等の呼称・表記は用いられず、「生神女福音」を意味する各国語での表記が用いられている。

生神女(しょうしんじょ)とは正教会において聖母マリアを指す称号である"Θεοτόκος"(ギリシャ語:セオトコス)[2]"・Богородица"(教会スラヴ語:ボゴロージツァ)の、日本正教会における訳語である。

生神女福音祭とは生神女マリヤにイイスス・ハリストスが宿った事が天使から告げられた事を記憶する祭であり、これを記憶するのが生神女福音聖堂である。カトリック教会受胎告知に相当するが、正教会では「受胎告知」の語彙は用いられず、従って正教会の聖堂に「受胎告知聖堂」などの訳語を当てるのは誤りである。

世界各地の生神女福音大聖堂の一覧

ヒューストン(テキサス州)の生神女福音大聖堂(コンスタンディヌーポリ総主教庁・南北アメリカ大主教区)
京都の生神女福音聖堂(日本ハリストス正教会・西日本主教区)
カザン・クレムリンの生神女福音大聖堂(ブラゴヴェシェンスキー聖堂)

各国・各総主教庁ごとに挙げる。国名を冠した正教会名の並びは五十音順。大聖堂ではない聖堂も含んでいる。

エルサレム総主教庁

ギリシャ正教会

コンスタンディヌーポリ総主教庁

南北アメリカ大主教区

韓国正教会(韓国府主教区)

日本正教会

  • 生神女福音聖堂(京都) - 京都ハリストス正教会の聖堂。現聖堂は1903年建立。
  • 生神女福音会堂(斜里) - 斜里ハリストス正教会の会堂。現会堂は1979年建立。
  • 生神女福音聖堂(須賀) - 須賀ハリストス正教会の聖堂。1890年開教。現聖堂は1999年建立。
  • 生神女福音聖堂(仙台) - 仙台ハリストス正教会の聖堂。1873年開教。現聖堂は1998年建立。
  • 生神女福音聖堂(名古屋) - 名古屋ハリストス正教会の聖堂。1874年開教。1972年建立。2010年に移転のため解体。現聖堂名は「神現聖堂」
  • 生神女福音聖堂(北鹿) - 北鹿ハリストス正教会の聖堂。現聖堂は1892年建立。外壁工事を実施し、2018年11月3日、会堂修復成聖式を開催。[3]
  • 生神女福音聖堂(山田) - 山田ハリストス正教会の聖堂。現聖堂は1965年建立。2011年の東日本大震災で被災、焼失。

ロシア正教会

脚注

  1. ^ 「ブラゴヴェシチェンスキー大聖堂」「ブラゴヴェシチェンスキー寺院」との転写例もある。
  2. ^ 現代ギリシャ語読みを本項では採用する。古典再建音では「テオトコス」となる。
  3. ^ “大館の北鹿ハリストス正教会 福音会堂の外壁修復終了”. 秋田魁新報電子版. (2018年11月7日). https://www.sakigake.jp/news/article/20181107AK0013/ 2018年11月30日閲覧。 

関連項目

外部リンク


生神女福音大聖堂(ブラゴヴェシチェンスキー大聖堂)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 02:27 UTC 版)

クレムリン」の記事における「生神女福音大聖堂(ブラゴヴェシチェンスキー大聖堂)」の解説

クレムリン大宮殿の東に隣接する瀟洒な聖堂1484年から1489年にかけて、ロシア・プスコフの建築家たちによって建立される。現在丸屋根は9個だが、建立当初は1個だった(直ぐに3個に増やされた)。皇帝皇后私的な参拝礼拝所として使用された。

※この「生神女福音大聖堂(ブラゴヴェシチェンスキー大聖堂)」の解説は、「クレムリン」の解説の一部です。
「生神女福音大聖堂(ブラゴヴェシチェンスキー大聖堂)」を含む「クレムリン」の記事については、「クレムリン」の概要を参照ください。

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