生産・販売戦略
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2007年9月12日、ソニーは11月8日発売の2007年モデル4機種の新商品発表会で国内向けのDVDレコーダーの新製品は今後一切発売しない と発表した。このため同社のDVDレコーダーであるスゴ録のブランド終了、大手メーカーでは最も早いDVDレコーダー市場からの撤退・BDレコーダーへの完全移行となった(2008年1月当時、生産されていたDVDレコーダーは「RDZ-D700」1機種のみであった)。 2007年モデルでは前述のDVDレコーダー撤退も含め「BDへの完全移行」が主なポイントとなっている。ソニーは2007年の冬からBDレコーダーの市場が急激に動くと以前から予想しており、比較的多めにラインをとっていた。そのためすぐに増産できるような状態にあるが、それでも2008年1月頃までは品薄が続いていたようである。DVDレコーダー市場からの撤退を明言したのもこの予想があったからと思われる。 対するパナソニックはまだそこまで大幅に動かず、従来からのDVDレコーダーが主流と予想したところ、予想を覆しBDレコーダーが大幅に売れたため同社のBDレコーダーは年明けにもかなりの品薄が続いていた。 2007年12月現在、新機種発売前の9月はDVD/BD/HD DVDレコーダーの中でのBD/HD DVDレコーダーのシェアが約1.8%だったのが、発売後の11月は約20%と10倍以上のシェア拡大となっている。またBDとHD DVDの比率も最大99:1にまで差が開き、日本における第3世代光ディスク(当時の「次世代DVD」)の規格争いでBDが決定的な優位に立った。これが一つの要因となり東芝がHD DVD事業撤退を発表し、規格争いはBDの勝利で決着した。
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