生名橋
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/22 22:27 UTC 版)
生名橋 | |
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基本情報 | |
国 | ![]() |
建設 | 2007-2011年 |
構造諸元 | |
形式 | 3径間連続鋼・コンクリート混合斜張橋 |
材料 | PC・鋼 |
全長 | 515m |
高さ | 航路高24.5m |
最大支間長 | 315m |
関連項目 | |
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生名橋(いきなはし)は、愛媛県上島町の生名島と佐島との間に架かる橋梁。上島架橋構想の一環で、2番目に着工、完成した。斜張橋。2011年開通。平成23年度(2011年度)土木学会田中賞を受賞した。
概要

上島架橋(愛媛県道338号岩城弓削線)の一部を構成し、生名島と佐島を結んでいる。生名橋の完成により、先に建設された弓削大橋と合わせ、弓削島・佐島・生名島の3島が接続された。
なお、生名島はサイクリングスポットとして人気で、しまなみ海道の因島と生口島の東側を囲むように点在する4つの島「岩城島・生名島・佐島・弓削島」を結ぶサイクリングロードは「ゆめしま海道」と呼ばれている[1]。
橋梁部の建設費は41億円、取付道路・島内道路等を含めた総事業費は77億円である[2]。
2004年4月に事業化、2006年3月に起工式が行われ、2007年7月に着工した。工期は予定を越えて3年半の長期に及び、2010年12月28日に竣工、開通は2011年となった。建設コスト縮減のため、主塔に鉄筋コンクリートを用い、中央径間にPC桁と鋼桁の両方を用いている。中央径間にPC桁と鋼桁の両方を用いる斜張橋は日本で初めてである[3]。
橋長515m。有効幅員7.5m(歩道2.5m 含む)、歩道や路肩を除いた車道幅は4mの「1車線道路」[4]であり、普通車同士の離合はできるが、大型車とは橋中央部の待避所(幅5m)で離合するとしている。通行料は無料である。但し、2024年現在、歩道を撤去され、2車線の道となっている。
諸元

- 開通 : 2011年[5]
- 全長 : 515m
- 中央径間 : 315m
- 主塔高 : 62.6m
- 形式 : 3径間連続鋼・コンクリート混合斜張橋
- 路線名 : 愛媛県道338号岩城弓削線
- 道路規格 : 第3種第5級
- 設計速度 : 30km/h
- 有効幅員 : 7.5m(路肩1m)
- 車線数 : 1車線
脚注
関連項目
生名橋
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 19:39 UTC 版)
生名橋(いきなばし)は、生名島と佐島に跨がる橋梁である。総事業費77億円をかけ、上島架橋としては弓削大橋に次いで2011年(平成23年)2月6日に供用開始した。平成23年度土木学会田中賞を受賞している。 2004年度より事業化が認められたものであり、2006年(平成18年)3月23日に起工式が行われ、2007年7月に着工した。完成目標は当初2010年3月頃としていたが、橋脚工事に想定以上の時間を要したため、予定より1年あまり遅れた。 橋梁形式は、長さ315 mの鋼桁による中央支間と長さ100 mのプレストレスト・コンクリート桁による側支間、これに鉄筋コンクリート構造の主塔で構成する3径間連続鋼・コンクリート混合斜張橋で、橋長は515 mである。 橋梁の建設にあたっては、愛媛県の財政事情を勘案してコストダウンを図っており、橋梁の幅員を7.5 mに抑制して車道幅員は5.0 mの1 - 1.5車線とし、橋の中央部に待避所を設けて大型車の離合を可能にしているが、将来の交通量増加による2車線化も視野に入れて対応可能な構造として設計されている。中央支間が500 m程度の橋梁としては日本で初めて鉄筋コンクリートによる主塔を採用した。
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