現実世界での疫病の流行との関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/30 18:51 UTC 版)
「Plague Inc.」の記事における「現実世界での疫病の流行との関連」の解説
本作は、2012年に発売して以来、2014年のエボラ出血熱(西アフリカ)といった疫病が流行するたびに注目を集めている。特に2019年末以降、中国の武漢市を発端に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が流行した際は、中国国内のユーザーが「シナリオクリエイター」をつかってこの疫病を題材としたシナリオを作成したほか、日本を含む複数の国のアプリストアのランキングにて本作が首位を獲得するなど、大きな注目を集めた。一部のユーザーやメディアからは本作がCOVID-19を題材としているのではないかという問い合わせが開発元に寄せられた。一方で、本作は中国のストアから削除される事態も発生しており、「国際ゲーム開発者協会日本(IGDA日本)」元代表の小野憲史はALIENWAREZONEに寄せた記事の中で、この事象についてゲームそのものよりも社会の側に問題があると指摘している。 開発元のNdemic Creationsは公式サイトに公開した声明の中で、ゲームのリアリティや教育性を追求したことは認めた一方、本作はあくまでゲームであり、現実社会を扇動するつもりはないと述べている。また、開発元は前述の声明の中で、COVID-19は現実の事象であるとし、健康機関から情報を集めるよう呼びかけた。その後、開発元は感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)と世界保健機関(WHO)に計25万ドル(約2800万円)の寄付を行うと共に、ゲーム本来の目的とは逆になる、感染拡大を防ぐモードをWHO専門家の監修を得ながら開発し、2020年11月に追加シナリオ「キュアモード」としてリリースした。
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