現存する主な太刀
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/25 16:44 UTC 版)
太刀 銘長光 名物大般若長光 「たち めい ながみつ」と読む。号(別名)は名物大般若長光である。 東京国立博物館(東京都台東区)が所蔵。国宝である。 足利幕府ゆかりの名物として古来名高いもので、腰反り深く踏ん張りがつき、猪首切先の鎌倉時代中期の体配となる。乱れ映り立ち、刃文は重花丁子を交え、焼きに高低がついた絢爛豪華な作風を示す。「大般若」の号は、この太刀に600両の値がついたことから、大般若経600巻にちなんで付けられたもの。長篠の合戦時に長篠城を守り抜いた奥平信昌へ徳川家康が恩賞として与えた。茎(なかご)は切り詰め。 太刀 銘長光 名物遠江長光 「たち めい ながみつ」と読む。号(別名)は名物遠江長光である。 徳川美術館(愛知県名古屋市東区徳川町)が所蔵。国宝である。 重花丁子に蛙子丁子を交えた華麗な刃文を焼き最も華やかな作として知られる。元・織田信長の所蔵であったものを明智光秀が略取し、家老の津田遠江に与えたところから「遠江」の称がある。後に津田遠江の子孫から前田利長に献上。松姫の尾張家輿入れの際、同家にもたらされ、一時徳川将軍家の所蔵となった後、尾張家に戻り、現在に至る。茎は磨上。 太刀 銘備前国長船住左近将監長光造 「たち めいびぜんのくにおさふねじゅうさこんのしょうげんながみつぞう」と読む。 刃長78.7cm,反り2.7cm,目釘穴3個(うち埋め1個)。鎬造り,庵棟,小板目肌がよく詰み,乱れ映りの立つ太刀で,丁字に互の目の交わる刃文を焼いている。 林原美術館(岡山県岡山市北区)が所蔵。国宝である。 鎌倉時代中期に備前刀の流派の中の長船派長光が製作したもの。
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