現在の麦島城
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/27 15:01 UTC 版)
麦島城は廃城後に破却、埋められたので、城跡を確認することはできない。特に昭和40年代以降、城跡は市街地化が進み、地表面観察で直接城跡の遺構を確認することはできない。しかし、城跡を丹念に散策すると地形の高低差や従前からの道路位置などから、城跡の範囲をおおまかに把握することは可能である。 天守台跡は麦島地区で最も標高が高いので容易に場所を確認することができるが、天守台の石垣や天守の礎石などを見ることはできない。麦島城の発掘を契機に城跡を訪れる見学者が増えたため、2008年頃から見学者の便宜を図るために天守台跡の整備が行われるようになり、城外から石灰石を持ち込んで城跡の雰囲気を演出するようになった。現在、天守台跡で散見される石材は、いずれも麦島城の天守台石垣とは関係のないものである。他に、麦島城の概要を説明するために、写真付きの説明板が設置された。 また、八代市シルバーワークプラザ古城館の1階ロビーでは、建設工事前に見つかった石垣を見学することができる(平日のみ、祝祭日は休館)。
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