特殊なブルドーザー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/13 05:34 UTC 版)
ドーザーショベル ブレードの代わりにバケットを装備したもので土砂を盛ったりトラックに積み込んだりできる。 トリミングドーザー 両面が使用可能なブレードを装備したもので、進行方向に土砂を押すだけでなく、バックしながら土砂を引き寄せることもできる。 水陸両用ブルドーザー 浚渫船の出入りできない浅瀬や狭い水路での作業を行う。操縦は車体上部に組んだ櫓の上に乗って操作するか、陸地から無線で行う。動力は通常のエンジンであるが、吸排気用に長いパイプが上に伸びている。 日本では小松製作所が1968年から旧建設省の指導の元で開発に着手した。当初から無線操縦が念頭に置かれており、現場投入が「遠隔操作による施工」の最初の例でもあるという。 コマツは1971年、世界初の商用機となる「D155W-1」を販売するも、実際に売れたのは世界で36台にとどまり、1993年に製造中止、2013年時点で国内の5台だけが現存機であった。 同機を所有する青木あすなろ建設は、東日本大震災の津波で破損した閖上大橋(宮城県名取市)の橋脚工事のため、2013年にコマツに修理を依頼したが、コマツでも専用部品や図面の一部が紛失していた。しかし開発に携わったOBや協力企業などの協力を得て1年掛けて修理、原価で納品した。 水中ブルドーザー ダイバーによる有線遠隔操縦によって海底を走行し、作業を行う。動力には電動モーターが使用されている。
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