特徴的なサービスとして定着
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/20 03:57 UTC 版)
「走る喫茶室」の記事における「特徴的なサービスとして定着」の解説
1957年に登場した3000形SE車は8両連接車となり、車内の喫茶カウンターは編成中2箇所に設けられた。1963年に3100形NSE車が登場すると箱根特急が30分間隔の運行となり、途中駅に停車する特急の設定や江ノ島線特急の増発などに伴い、日東紅茶だけでは対応できなくなった。このため再び森永製菓へシートサービスの営業について打診し、NSE車の登場と同時に森永エンゼルが森永の宣伝を兼ねて「走る喫茶室」のサービスに加わった。日東紅茶も運行本数の増加に伴い新宿の拠点だけでは賄いきれず、小田原にも拠点が設けられた。御殿場線直通列車も1968年にSE車による運行に変わってから、森永エンゼルが「走る喫茶室」のサービスを提供した。 1970年代までに、通勤利用者を目的とした列車を除いてほぼ全列車でサービスが提供された。1981年に「走る喫茶室」のスチュワーデス役を古手川祐子が演じるTBSドラマ『想い出づくり』が制作されるなど、「走る喫茶室」は小田急ロマンスカーの特徴的なサービスとなった。 1980年に登場した7000形LSE車は、カウンターで喫食は提供せず、カウンター前は一般客が通行する通路であるため、保健所から「客室と仕切ることが望ましい」と指導をうけてガラス扉で客室と仕切ることになった。1987年に登場した10000形HiSE車は、出入り台とも仕切られた。このHiSE車は注文から提供までの迅速化を図るため、日本の列車内として初めてオーダーエントリーシステムが採用された。
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