物見櫓古墳
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/21 20:15 UTC 版)
物見櫓古墳(ものみやぐらこふん)は、古墳群中で最西に位置する古墳(位置)。 墳形は前方後円形で、前方部を南西方に向ける。墳丘は3段築成で、墳丘長は62メートル(または63.5メートル)を測り、古墳群中で最小規模になる。墳丘表面では葺石が認められるが、埴輪は認められていない。また墳丘周囲に周濠は認められていない。主体部の埋葬施設は盗掘に遭っているが、複室の横穴式石室で石室全長は約11メートルと推定される。副葬品として、鉄鏃・鉄矛・挂甲・胡籙・馬具・ヤリガンナ・ガラス玉・垂飾付耳飾などのほか陶質土器・須恵器が検出されている。 この物見櫓古墳は、古墳時代後期の6世紀初頭頃の築造と推定される。古墳群中では最初の築造に位置づけられる。出土品のうち特に金製垂飾付耳飾・陶質土器は、朝鮮半島との交流を示すものとして注目される。出土品は氷川町指定有形文化財に指定されている。
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