物件選定と改装工事
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 19:41 UTC 版)
郊外に駐車場付きの映画館を建設することや、商店街の空き物件を利用することも検討したが、かつて尾道松竹が入居していた建物を映画館とすることに決定。尾道駅前という好立地にもかかわらず、当時は「幽霊通り」という蔑称が付けられるほど周辺が寂れていたため、仲間内からも反対意見が出る有様だった。また、茨城県水戸市にある映画館閉館の知らせを聞きつけて所有者と交渉し、わずか50万円で映写機、アンプ、スピーカー、座席など映画上映に必要な機材を購入した。 当時集まっていた寄付金は1300万円ほどだったが、改築工事のために2100万円の工事契約書にサインするという綱渡りを披露する。河本らの映画館の再建活動をいつも見ていたという地元実業家の川口協治(尾道市文化協会会長、川口石油社長、漫画家かわぐちかいじの弟)が中心となり、「尾道に映画館をつくる会」を支援する「シネマ尾道をサポートする会」が結成されると、「サポートする会」は地元実業家を呼んだ支援パーティなどを開催し、最終的に800万円もの寄付金を集めた。2001年の新宿歌舞伎町ビル火災事故以降は消防法の基準が厳しくなり、避難経路確保のためのホールとロビーの広さのせめぎ合い、建物の雰囲気と最低限必要な避難路の設置のせめぎあいなども経験した。
※この「物件選定と改装工事」の解説は、「シネマ尾道」の解説の一部です。
「物件選定と改装工事」を含む「シネマ尾道」の記事については、「シネマ尾道」の概要を参照ください。
- 物件選定と改装工事のページへのリンク