爆撃への評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/26 23:40 UTC 版)
重慶爆撃は、アメリカ合衆国による日本本土空襲や広島・長崎への原子爆弾投下の正当性の根拠としても利用された。[要出典]一方で、日本の戦争犯罪を裁く極東国際軍事裁判では、自身の大規模な日本無差別爆撃が罪に問われることを恐れた連合国には重慶爆撃は問題とされず起訴もされなかった、絨毯爆撃を提案し百一号作戦と百二号作戦を推し進めた井上成美海軍大将なども戦犯指定はされていない。[要出典] 当時、一人で重慶で取材をしながら、重慶爆撃を体験したアメリカ人ジャーナリスト、エドガー・スノーは、重慶爆撃を通じて日本軍が勝利するには、空からだけではなく、地上部隊の重慶突入が不可欠だと指摘した。張鴻鵬は「スノーのこの指摘は上述した遠藤三郎の主張と一致していると思う。」と主張した。吉田曠二によると、当時「日本の陸海軍部隊は長期に及ぶ重慶戦略爆撃で、その航空燃料と戦争資源を消耗し、80万人の陸軍の地上部隊もソ満国境から中国大陸の各地に分散したままで、とても重慶に集中して敵の首都に突入する余力は見出しえなかった。」という。
※この「爆撃への評価」の解説は、「重慶爆撃」の解説の一部です。
「爆撃への評価」を含む「重慶爆撃」の記事については、「重慶爆撃」の概要を参照ください。
- 爆撃への評価のページへのリンク