無料開放とその後
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/05 00:10 UTC 版)
「香川県道161号高松坂出線」の記事における「無料開放とその後」の解説
結局、料金徴収期限の2011年までに道路公社の抱える債務を返済する事はできなかった。県では、通行量の実績が累計で約6160万台(当初予測の37 %)に留まった要因について、周辺地域の開発の遅れや瀬戸大橋の交通量低迷、厳しい社会情勢などを挙げている。 徴収期間の延長か、税金投入による無料開放かが注目されたが、県の判断は後者だった。高松市や坂出市が無料開放を強く望んでいるのに加え、徴収延長による収入と、無料開放による便益(周辺道路の渋滞緩和など)との比較等を総合的に勘案した結果であった。県は2010年度予算で81億円を補助して道路を無料開放、道路公社は同年度内で解散となった。 道路が2011年3月27日に無料開放されると交通量は一転して急増し、無料化前の約2.5倍にのぼった。無料開放後の交通量は1万400台と事前に見積もられていたが、実際には1万2千台を超え、今度は良い意味で予測を裏切る形となった。しかし当初計画の4車線拡幅については、県は目安となる交通量を概ね1万5千台としており、また事業費も50億円程度かかると見込まれる事から、事業着手時期については不透明であったが、2024年度の4車線化が予定されている。
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