潮汐、海岸浸食への影響など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 07:04 UTC 版)
「スーパームーン」の記事における「潮汐、海岸浸食への影響など」の解説
太陽と月からの地球の海洋に対する影響は、月が新月または満月の時に最も大きくなる。月が近点にいる時は、潮汐力はいくらか強くなり、Perigean spring tide(近点の大潮)を引き起こす。潮汐力は逆三乗則に従うため、力は平均よりも19%大きくなる。 「この力が最も強い時でも、せいぜい数インチ程度の影響である」と言う人も。 ただし、各地点(海域)での実際の潮の高さは世界中で異なる。 海岸浸食 スーパームーンの時には海岸侵食が増大することが明らかにされている。港湾空港技術研究所の研究チームが発表した研究成果によると、スーパームーンの時の侵食量は、通常時と比較して約50%増しになることが示されている。スーパームーンによる大潮の満潮位は通常の大潮の時よりも高くなることから、浸水リスクが高く、台風などによる高波・高潮が重なると侵食も大きくなり、沿岸部のリスクが高くなる。 この現象は、スーパームーンの持つ大きな起潮力によって、満潮時の海水位の上昇に伴って地下水位も大きく上昇し、その後の海水位が下がった時にも砂浜に水が含まれた状態のままとなり、波で削られやすくなることで生じると考えられている。この現象は茨城県神栖市の波崎海岸での25年間の地形観測により確認されたものである。 座礁? 2011年3月19日のスーパームーンは、イギリスのソレント海峡での5隻の船の座礁の原因となった、とも言われた(主張された)。だが「そのような主張を裏付ける証拠はない[要出典]」と言う人も。
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