潜水艦の回収
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 07:04 UTC 版)
「クルスク (原子力潜水艦)」の記事における「潜水艦の回収」の解説
オランダ企業マムート(英語版)とスミット・インターナショナーレ(英語版)からなる合弁企業は艦首を除いて艦を引き揚げる契約をロシアと結んだ。彼らは半潜水式重量物運搬船「ジャイアント4」を改造し、これによって「クルスク」を引き揚げ、乗組員の遺体を回収した。 2001年の引き揚げ作業期間に、引き揚げチームはまず炭化タングステンを表面に散りばめたケーブルを使用して艦体から艦首を切り離した。この工具は水素などの爆発しやすい気体の残存溜りに点火してしまう火花を発生させる可能性を有していたため、作業は慎重に行われた。艦首の大部分は放棄され、艦の残余は法科学による分析のためセヴェロモルスクに曳航され浮き乾ドックに設置された。 2003年初頭に造船所で燃料を抜き取ったのち、残りの「クルスク」の原子炉区画はロシアのコラ半島北部に位置するサイダ湾に曳航された。この湾は50基以上の原子炉区画が埠頭に浮かぶ場所である。その後、艦の残りはばらばらに解体された。 艦首の魚雷と魚雷発射管の破片の一部は回収され、残りは2002年に爆破破壊された。
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