潜水艇・潜水機運用機能
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/27 01:34 UTC 版)
「ちはや (潜水艦救難艦・2代)」の記事における「潜水艇・潜水機運用機能」の解説
上部構造物後方に深海救難艇(DSRV)の格納庫を設け、その後方の船体中央部のムーンプール(センターウェル)から発進・収容するという基本的な構成は「ちよだ(AS-405)」と同様である。DSRV揚降装置も基本的に同構成であるが、「ちよだ」では油圧であったのに対し、本艦では相当部分を電動に変更して、整備性を向上させている。 「ちよだ」との最大の変更点は、DSRVの発進・収容方向の変更である。「ちよだ」では、収容時のDSRVの艇首方向を母艦と一致させ、艦首側に向けて発進し、艦尾側から進入し揚収する方式としていたが、これでは母艦のプロペラ雑音や気泡のためにソナーが影響され、揚収時のDSRVの位置把握や通信を妨げるという問題があった。このため、本艦の搭載艇(09DSRV)では艦尾側に向けて発進し、艦首側から進入する方式としており、艇首を母艦の艦尾側に向けて収容されることになっている。09DSRVの主用目は56ASの搭載艇(57DSRV)とほぼ同様である(排水量約40トン、全長12.4メートル、幅3.2メートル)が、充電池補充などの支援位置が異なるなどの為、両艦のDSRVに互換性はない。そのため、DSRVはLCACと異なり「母艦の搭載艇」扱いである。 DSRVの活動を支援するため、無人潜水装置(ROV)も搭載した。これは「ちよだ」にはなかった装備で、左舷中部に搭載されており、空中重量3トン、速度3ノット、最大潜航深度2,000メートルで、水中作業のためマニピュレーター2基を備えている。 本艦搭載の深海救難艇 (09DSRV) 無人潜水装置 (ROV)
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