潜水と窒素中毒とは? わかりやすく解説

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潜水と窒素中毒

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/11 05:01 UTC 版)

窒素中毒」の記事における「潜水と窒素中毒」の解説

窒素中毒そのものは、よほど症状重くならない限りただちに生命に危険を及ぼすものではない。しかし、基本的な運動機能などはあまり影響受けないものの、潜水中にもっとも必要とされる計算力判断力など高次知的機能著しく影響を受けることにより潜水事故の危険性増加する場合によっては、口からマウスピース外したりするような危険な行動とったりもする。窒素中毒通常窒素分圧が4~5気圧程度達すると発症するため、空気潜水呼吸ガスとして空気使用する一般的な潜水)の場合窒素分圧4気圧(3.12atm)に相当する深度約30mまでが窒素中毒に対して安全な範囲とされており、一般レクリエーショナルダイビングの潜水深度この程度までに制限するよう推奨している潜水指導団体が多い。 しかし、窒素中毒発症する窒素分圧症状程度体質熟練度による個人差が非常に大きいため、深度30m(窒素分圧4気圧)以下の空気潜水であっても絶対に安全とは言い切れない。実際窒素中毒要因になった考えられる事故事例深度20m以下(2.34atm)のスクーバダイビングでも数多く報告されている。低水温、暗い海、視界不良激し運動窒素中毒増長する傾向にある。それとは反対に深度40m(窒素分圧約5気圧)を超える空気潜水窒素中毒影響をあまり受けないダイバーもけっして珍しくはない。また、軽度窒素中毒繰り返し経験することで窒素中毒対す耐性ある程度までは高められるともされている。そのため十分な訓練しながら徐々に潜水深度増していくことで、正常な判断力保ったまま空気潜水深度50m(窒素分圧約6気圧)以上まで潜水可能なダイバーそれほど稀ではない。 ただ、訓練によって耐性向上するといって計算力判断力などの低下避けられず、減圧症酸素中毒対す危険性もあるため、これらを考慮して、とくに作業潜水深度30~40m程度超える潜水では各種混合ガス使用することが一般的となっている。 浅いところへ浮上すれば、速やかに回復する発症した場合直ち症状軽快する深度まで浮上することが基本である。もっとも、窒素中毒発症しているダイバー本人は、思考力低下のためその判断できないことも多いため、バディ行動が異常である事に気が付いたダイバー速やかに浮上指示発することが強く望まれる典拠管理 GND: 4313410-5

※この「潜水と窒素中毒」の解説は、「窒素中毒」の解説の一部です。
「潜水と窒素中毒」を含む「窒素中毒」の記事については、「窒素中毒」の概要を参照ください。

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