演奏家・教育者としての名声
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 02:30 UTC 版)
「ジョルジェ・エネスク」の記事における「演奏家・教育者としての名声」の解説
エネスクは、クライスラーやティボーと共に20世紀前半の三大ヴァイオリニストの一人とされる。ヴァイオリニストとしては、情熱の高鳴りを感じさせる演奏スタイルと、ヴィブラートを程よく効果的に用いた独自の美音で知られていたが、クライスラーやティボーほど甘い音色ではなかった。しかし、かえってそのために、精神的な奥行きや格調の高さを感じさせ、とりわけベートーヴェンやシューマンのソナタ、またバッハの無伴奏作品は、実演・録音ともに語り継がれている。一方、ピアニストとしても練達の演奏家であったが、こちらはもっぱら自作の演奏・録音に限っての活動であった。 1920年代半ばからはヴァイオリン教師としても著名になり、門下にユーディ・メニューイン、アルテュール・グリュミオー、クリスチャン・フェラス、イヴリー・ギトリスらがいる。また、作曲の弟子にルロイ・アンダーソンがいる。 同時代のルーマニア音楽の普及に努め、1912年に同胞の後進に対して与えられるエネスク賞を設立する一方、コンスタンティン・シルヴェストリ (Constantin Silvestri)やミハイ・ヨラ (Mihail Jora)、イヨネル・ペルレア (Ionel Perlea)、マルチャン・ネグレア (Martian Negrea)らの作品を演奏した。
※この「演奏家・教育者としての名声」の解説は、「ジョルジェ・エネスク」の解説の一部です。
「演奏家・教育者としての名声」を含む「ジョルジェ・エネスク」の記事については、「ジョルジェ・エネスク」の概要を参照ください。
- 演奏家・教育者としての名声のページへのリンク