深谷上杉家とは? わかりやすく解説

深谷上杉家

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/08 13:03 UTC 版)

深谷上杉家(ふかやうえすぎけ)は、室町時代関東地方に割拠した上杉氏の諸家のひとつ。山内上杉家上杉憲顕の実子である上杉憲英庁鼻和上杉(こばなわうえすぎ)を名乗り、憲英の曾孫の房憲より深谷上杉と称した。憲英・憲光父子は、幕府から奥州管領に任じられた。

扇谷上杉家と共に武蔵国で割拠していたが、扇谷上杉家の上杉朝定北条氏康に敗れ滅亡し、後北条氏の勢力が武蔵に及ぶと、憲英から数えて7代目の憲盛の代に、後北条氏に降伏した。

以後は後北条氏の傘下となったが、憲盛長男の氏憲の代に小田原征伐で後北条氏が敗れた後、豊臣秀吉によって所領を奪われた。氏憲は子息の憲俊と共に信州に隠居したが、憲俊は岡山藩士となった。また氏憲の三男憲国は水戸藩士となり、娘が松平頼利(徳川頼房の六男)に嫁いでその間に宍戸藩松平頼道をもうけた。


また、憲盛の次男・吉次の子孫は江戸幕府に仕え5百石の旗本となった(深谷氏)。

幕末の子孫である上杉盛房(深谷盛房)は、30歳で小納戸役に任じられたが、50歳を超えたのち1819年文政2年)二の丸留守居役、1831年天保2年)に京都町奉行と歴任し、1837年(天保8年)に66歳で勘定奉行1844年弘化元年)に73歳で旗本最高役職の大目付(役高3000石)に昇進し[1]1854年安政元年・83歳6月)に87歳になるまで勤めた[2]海防掛も兼任しており、1853年7月(嘉永6年)のいわゆる「黒船来航」の際の幕閣会議にも86歳で参加し、穏便に済ませる案を提示した。

庶流に深谷氏、久保田氏、小久保氏、久下氏、市田氏。代表的な家臣には岡谷氏、秋元氏、井草氏、上原氏らがいる。


歴代当主

系図

主要拠点 


深谷上杉家

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上杉氏」の記事における「深谷上杉家」の解説

「深谷上杉家」も参照 山内上杉家の上憲顕の実子である上杉憲英が「庁鼻和上杉(こばなわうえすぎ)」を名乗り、憲英の曾孫の房憲より深谷上杉称した。 深谷上杉家7代当主の上憲盛は、永禄12年1569年)の越相同盟締結によって深谷城上杉氏勢力下に入ると謙信属す。憲盛の嫡男・氏憲は、父の死後後北条氏付き天正6年1578年)には北条氏政養女正室迎え、氏政の猶子となる。小田原征伐後北条氏敗れた後は、重臣秋元長朝らが深谷城開城して豊臣軍降伏、氏憲は上杉景勝所領である信濃国更級郡(現・長野市)にて隠居した。氏憲の嫡男深谷憲俊景勝から仕官誘いがあったとも云われるが、1617年播磨平福藩主の池田輝興仕えた。 憲盛の次男吉次の子孫は、徳川家出仕して500石の旗本となり、上杉盛房は、天保8年1837年)に70歳勘定奉行弘化元年1844年)に77歳大目付役高3000石)に昇進して安政元年1854年)に87歳になるまで勤めた

※この「深谷上杉家」の解説は、「上杉氏」の解説の一部です。
「深谷上杉家」を含む「上杉氏」の記事については、「上杉氏」の概要を参照ください。

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