深海魚の利用とは? わかりやすく解説

深海魚の利用

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/14 05:41 UTC 版)

深海魚」の記事における「深海魚の利用」の解説

日常生活とは縁遠い印象がある深海魚だが、食用とされる種類は多い。アンコウ・タチウオ・ムツ・キンメダイ・スケトウダラ・オヒョウ・ハタハタなどは、いずれも水深数百メートル深海域に生息する漁獲対象となる有用種はツノザメ目エイ目タラ目キンメダイ目カレイ目スズキ目など、ほとんどの場合底生性深海魚である。海底付近活発に遊泳する捕食は、その運動量支えるための筋肉発達させているのに対し中層を漂泳する深海魚高圧下で浮力確保するために体全体っぽくしたり過剰な脂肪蓄えたりしていることが多い。ミズウオ体長1メートル超える中深層遊泳性大型深海魚で、煮ると肉が溶けてなくなることからその名がつけられた。 前述通り遊泳性深海魚体内脂質蓄えていることが多いが、中には油脂分としてワックスを含むものがある。人体ではワックス消化できないため、これらの魚肉多量に摂取する下痢腹痛原因となる。ワックス分が特に多いクロタチカマス科バラムツアブラソコムツは、日本では食品衛生法によって販売禁止されている。ハダカイワシ類の中でも日周鉛直移動行わない一部種類体内ワックス蓄えている。

※この「深海魚の利用」の解説は、「深海魚」の解説の一部です。
「深海魚の利用」を含む「深海魚」の記事については、「深海魚」の概要を参照ください。

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