深水埗とは? わかりやすく解説

深水埗

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/15 04:12 UTC 版)

深水埗
中国語 深水埗
発音記号
標準中国語
漢語拼音 Shen1shui3bu4
粤語
イェール粤拼 sam seuí bouh
粤拼 sam1 seoi2 bou2
2009年の深水埗

深水埗(しんすいほ、広東語読み:サムスイボウ、英語読み:シャムシュイポウ、Sham Shui Po)は、香港九龍北西部の住宅、商工業地区である。行政区では、深水埗区に属する。

概要

香港九龍半島の北西部に位置する地区で、香港の中で特に所得水準の低い地区であり、北京語を話す中国本土系の住民が比較的多い地区である。バスは本数、系統数ともに多く、地下鉄(現在の香港MTR)荃湾線深水埗駅が最寄り駅である。

高登電脳中心など電気街があり、同じ九龍の旺角と並び香港の秋葉原と呼ばれて久しい。こちらは土日となると店内は人でびっしりと埋まるくらいの混雑ぶりを呈す。また、服飾関係、おもちゃなどの問屋が多い街としても知られ、香港九龍の下町といったところである。

一方、九龍有数のショッピングモールのひとつである西九龍中心(ドラゴン・センター)はここにあり、この最上階には屋内ジェットコースターがある(現在は運転されておらず、レールと車両が放置されている)。

また、埋め立て地である西側の海沿いには高層の人口住宅地が広がり、九広西線の起点(現在の香港MTR屯馬線の中間駅)かつ地下鉄(現在の香港MTR)東涌線南昌駅がある。南昌駅周辺も広義の深水埗地区に属する。

古くからの労働者階級の居住地区だが、 2016年に多国籍ストリートブランドが非営利芸術団体と連携してストリートアートのイベントをしたのをきっかけに地区の高級化が進み、2020年には「新たな文化の中心地」「新たなブルックリン」などと評判となり、タイムアウト誌は「世界で十指に入るクールな地区」と紹介した[1]

脚注

  1. ^ 『わたしの香港 消滅の瀬戸際で』カレン・チャン ‎ 亜紀書房 (2023/5/26)p38

深水埗

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 16:45 UTC 版)

九龍」の記事における「深水埗」の解説

深水埗は、かつて古くからこの地で生活を営んでいた蛋民などと呼ばれる水上生活者ひしめいていたものの、近年急速な開発に伴う沿岸地区埋立て進んだことや、香港社会近代化によって現在ではその姿を見ることはない。 深水埗は、アジアでも有数電気街がある事でも知られる日本代表的な電気街で、世界で最も大きいとされる東京秋葉原や、それに次ぐ大阪日本橋ほどの規模ではないものの、拡大続いている。深水埗電気街は、寮街(中国語版)(Apliu Street)などの新品中古問わず電気器具を扱う店が中心となって形成され近年ではコンピュータやそれらのパーツ携帯電話などの先端機器を扱う店が台頭するようになった。深水埗高登電腦中心Sham Shui Po Golden Computer Centre)や黄金電脳商場中国語版)(Golden Computer Arcade)など、それらコンピュータ機器専門に扱う雑居ビル存在する。更に、最近では旺角同様にアニメゲーム漫画などの関連商品を売る店も出始めている。最近は近く市場街と隔絶され減ってきているが、ヘビ食材店が何軒もあることでも有名である。 ショッピングセンター備えた大規模な室内型の遊園地西九龍中心があり、周辺には安価な衣料品を売る小売店卸売店も多い。

※この「深水埗」の解説は、「九龍」の解説の一部です。
「深水埗」を含む「九龍」の記事については、「九龍」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「深水埗」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  深水埗のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「深水埗」の関連用語

深水埗のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



深水埗のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの深水埗 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの九龍 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS