淡路国道マツ並木とは? わかりやすく解説

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淡路国道マツ並木

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/02 08:26 UTC 版)

淡路国道マツ並木(あわじこくどうマツなみき)は、兵庫県南あわじ市国道28号沿いに植栽されていたクロマツの古木群である[1][2][3]樹齢300年から500年のクロマツが約6キロメートルにわたって国道の両側に並び、日本有数のマツ並木として1926年(大正15年)に国の天然記念物に指定された[4][1][2][3]。しかし、台風の被害や国道の拡張工事による伐採、自動車の排気ガスによる大気汚染や松くい虫の被害によって次々と失われてゆき、1980年(昭和55年)に最後の1本が伐採された[注釈 1][5]。このため、2010年(平成22年)に天然記念物の指定が解除された[6][5][7][8]。なお、本項ではかつて淡路国道マツ並木の南端近くに生育し、国の天然記念物に指定されていた「千手のマツ」(せんじゅのマツ、またはちてのマツ)についても説明する[注釈 2][1][9]


注釈

  1. ^ a b 『日本の天然記念物5 植物III』125-126頁では1984年(昭和59年)時点で1本のみ残っている旨の記述があるが、ここでは南あわじ市ウェブサイトの記述に拠った。
  2. ^ 読み方について、『天然記念物事典』(1981年発行第五刷)では「せんじゅのマツ」、南あわじ市の広報紙『広報南あわじ』(2011年4月1日発行)では「ちてのマツ」としている。
  3. ^ 旧地名について、『天然記念物事典』(1981年発行第五刷)では「八木養宜上八木から三原町神代神稲国衙(じんだいしんとうこくが)まで」としている。
  4. ^ 約4.09キロメートル。
  5. ^ 表記は『日本の天然記念物5 植物III』(1984年)に拠った。
  6. ^ a b 人間の目の高さ付近で測った樹木の幹まわりの寸法を指す。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 『天然記念物事典』、109頁。
  2. ^ a b c d 『自然紀行 日本の天然記念物』 221頁。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 『日本の天然記念物5』、125-126頁。
  4. ^ a b 大正15年内務省告示第19号
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n 天然記念物指定解除 淡路国道マツ並木 広報南あわじ (PDF) 2010.7.1発行 南あわじ市ウェブサイト、2013年12月31日閲覧。
  6. ^ a b 平成22年文部科学省告示第131号
  7. ^ a b c d e f g 淡路国道マツ並木の天然記念物指定解除について (PDF) 兵庫県教育委員会ウェブサイト、2013年12月31日閲覧。
  8. ^ a b 第104回文化審議会文化財分科会議事要旨 文化庁ウェブサイト、2013年12月31日閲覧。
  9. ^ a b c d e f g h 広報南あわじ (PDF) 2011.4.1発行 南あわじ市ウェブサイト、2013年12月31日閲覧。
  10. ^ a b c d 「淡路国道マツ並木」の松で置物製作 南あわじ市ウェブサイト、2013年12月31日閲覧。
  11. ^ 昭和47年文部省告示第130号


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