鳴門の根上りマツとは? わかりやすく解説

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鳴門の根上りマツ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/02 08:52 UTC 版)

鳴門の根上りマツ(なるとのねあがりマツ)は、徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦に生育していたクロマツ巨木である[1][2][3]砂丘上に生えたマツの根元の土砂が長年の風雨によって洗い流されて根が地上に露出したもので、推定の樹齢は200年から300年とされていた[3][4]。1924年(大正13年)には国の天然記念物に指定され、1990年(平成2年)には「新日本名木100選」に選定されるなど代表的なマツの名木として知られていたが、1999年(平成11年)に枯死している[注釈 1][3][5]


注釈

  1. ^ a b 国の天然記念物では、鳥取県東伯郡湯梨浜町の「宇谷の連理根上りマツおよび根上りマツ」(連理根上りマツ1本、根上りマツ4本)が根上りマツの名木として知られていたが、5本とも枯死した。他の国の天然記念物のマツでは、「佐賀の夫婦マツ」(山口県熊毛郡平生町)、「高津連理のマツ」(島根県益田市)、「万休院の舞鶴マツ」(山梨県北杜市)、「淡路国道マツ並木」(兵庫県南あわじ市)などが枯死や滅失によって天然記念物の指定を解除されている(佐賀の夫婦マツは、残った株が平生町の有形民俗文化財に指定)。
  2. ^ 「宇谷の連理根上りマツおよび根上りマツ」も、海岸近くに生育して根上り状態となったものであった。
  3. ^ 『新 日本名木100選』は、もう1本の枯死時期について「1981年(昭和56年)」と記述している。
  4. ^ この文化財保護審議会では、同じく国の天然記念物であった「手野のスギ」(熊本県阿蘇市)の指定解除についても答申され、同じく2000年9月6日付けで指定解除された。

出典

  1. ^ a b c d 『天然記念物事典』、104-105頁。
  2. ^ a b c d 『日本の天然記念物5』、124-126頁。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 『新日本名木100選』、164-165頁。
  4. ^ a b c d e 渡辺、350頁。
  5. ^ a b c d e f 史跡・名勝・天然記念物 <平成12年5月> 文化庁ウェブサイト、2014年4月26日閲覧。
  6. ^ 天下の絶景鳴門大毛山に林立せる天然記念物に指定せられたる根上りの巨松 東北芸術工科大学東北文化研究センター アーカイブス 東北芸術工科大学ウェブサイト、2014年4月26日閲覧。
  7. ^ 『新日本名木100選』、8頁。
  8. ^ 新日本名木100選 巨樹と花のページ、2014年4月26日閲覧。
  9. ^ 日本の名松100選 旅案内 たびあん 2014年4月26日閲覧。
  10. ^ 平成12年文部省告示第150号


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