消費者団体信用生命保険とは? わかりやすく解説

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消費者団体信用生命保険

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/11 08:06 UTC 版)

保険」の記事における「消費者団体信用生命保険」の解説

2006年8月頃から明らかになった問題として、消費者団体信用生命保険がある。 大手消費者金融企業各社が、会社受取人として債務者対し生命保険掛けていた問題である。債務者断り無く生命保険掛けていたケースもある。これは債務者死亡自殺生死不明での夜逃げ等も含む)による貸し倒れリスクとそれによる審査厳格化回避債務相続した遺族負担軽減債務者死亡後返済関わる迷惑を遺族かけない、などの名目があるものの、2005年度でこの消費者団体信用生命保険で保険金受け取ったケースは4件弱あり、さらに死亡原因半数2万件が不明その1割が自殺であったことが判明した。またこの保険金消費者金融企業各社合計300億円受領していたこと、そして一部には弁済金以上の保険金獲得した例もあると判明した一方で保険会社側も大手消費者金融各社からの多額保険料収入考慮し契約より2年以上経過して保険金支払いに際して死因等を充分に調査せず、安易に死亡保険金支払いに応じていたことも判明している。 消費者金融業者側は契約書を介して債務者対し被保険者になる事を通知していると主張しているが、実際に債務者が己の命に保険金かけられている事が充分に認識されていない、とする調査結果もある。 これらの状況から、正常な弁済見込み薄けれ回収優先して債務者生命顧みず保険金による弁済をも視野入れた過酷な債務取立てに走る可能性指摘し非難する声が高まったこうした批判を受け、金融庁2006年9月15日保険会社及び生命保険協会に対して、消費者団体信用生命保険の加入の際に、被保険者である債務者対しわかりやすく説明することや、保険金支払い時の遺族への確認方法などを厳格に行うよう指導した。これに対して大手消費者金融プロミスは、世間非難の声を不快とし、債務者家族損害を減らすため適切な運用目指すではなく2006年10月1日より消費者団体信用生命保険を解約し今後取り扱わないことを発表した。他の消費者金融会社概ね同様の動きとっている。 ただし、同様に銀行ローン会社(特に住宅ローン)等においても、融資の際の保証として団体信用生命保険加入させるケースは多い。これらはあまり問題にされていない

※この「消費者団体信用生命保険」の解説は、「保険」の解説の一部です。
「消費者団体信用生命保険」を含む「保険」の記事については、「保険」の概要を参照ください。

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