海底大戦争とは? わかりやすく解説

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海底大戦争

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/03 10:04 UTC 版)

海底大戦争
Terror Beneath the Sea[注釈 1]
監督 佐藤肇
脚本 大津皓一
原案 福島正実
出演者
音楽 菊池俊輔
撮影 下村和夫
編集 祖田冨美夫
製作会社
配給 東映
公開 1966年7月1日
上映時間 83分
製作国
言語
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海底大戦争』(かいていだいせんそう、Terror Beneath the Sea[注釈 1])は、1966年日本アメリカ合作映画[4][5]主演千葉真一[6][7]監督佐藤肇製作東映、ラム・フィルム[2][3]。カラー、スタンダード、84分。

概要

深海改造人間を造りあげ、海底王国を築こうとする狂信的科学者に、日本人記者アメリカ人カメラマンが立ち向かう、怪奇ミステリアクションSFサスペンス冒険が盛り込まれた作品[1][5]。主人公を千葉真一[6]、ヒロインにはペギー・ニールをそれぞれ配している[6][7]。水中撮影・特殊撮影を駆使し、随所に特撮で演出された展開により、迫力ある映像となっている[1]

ストーリー

アメリカ海軍の潜水艦による新型水中ミサイル実験中、モニターに謎の人影が横切るのが目撃される。取材のため立ち会っていた東日新聞記者で科学担当の安部健とアメリカ人カメラマンのジェニー・グリアゾンは謎を探るため、人影が現れた海域に潜り、海底の洞窟で半魚人のような怪物に遭遇する。

拉致され、謎の海底基地で目覚めた2人は、世界征服を企む悪の科学者・ムーア博士から怪物の正体が「深海サイボーグ」であることを明かされる。ムーア博士は野望のために改造人間の専門家を集め、人間をさらっては自我のない怪物に改造し、「海底王国」の兵士として育成していた。安部とジェニーも改造機に閉じ込められ、肉体が徐々に変容していく。

同じく怪物に拉致されたハワード教授が基地のコントロール盤を破壊したため、怪物が人間に攻撃を始め、基地内は大混乱に陥る。安部とジェニーは怪物になる寸前にハワード教授に救われる。怪物と基地の人々は同士討ちになり、3人とムーア博士だけが生き残る。基地の所在を探知した海軍の潜水艦がミサイルを撃ち込んだため、基地全体の爆発が迫ったが、ムーア博士を倒した3人は脱出に成功する。ハワード教授の治療によって安部とジェニーの姿は元通りになり、潜水艦は帰路につく。

キャスト

スタッフ

監督を除き、クレジットタイトル順。

ノンクレジット

  • P.ヌーチョ - 記者B[3]
  • シュミデル - 士官A[3]
  • B.ハリウラ - 士官E[3]
  • D.ウルフ - 海底基地技官B[3]
  • スチル写真 - 加藤光男[3]

製作

本編班・特撮班・水中撮影班の三班体制が組まれ[8]東映東京撮影所で撮影された[2][6]

サイボーグ半魚人の水中シーンは『大アマゾンの半魚人』と同様に着ぐるみを着たまま、演技を行なっている[8]。変身シーンは照明効果を組み合わせたコマ落としによって表現された[8]撮影終了後にこの縫いぐるみは、『悪魔くん (1966年のテレビドラマ)』の「化石人」に手直しされ、使用されている。[要出典]

アメリカ海軍所有のマンモス潜水艦、海底基地、サイボーグ半魚人のデザインを担当した成田亨は、円谷特技プロダクションと契約を結んでいたため、“武庫透”名義で参加している[注釈 2]

興行・媒体・配信

世界公開されているが[6]、日本国内では1966年7月1日に封切りされ、併映作品は『男の勝負(主演:村田英雄、監督:中島貞夫)』。

1986年ポニーキャニオンからVHS[5]2004年11月に東映ビデオからDVDが[9]、それぞれ発売された[5][9]

YouTubeの東映シアターオンラインにて、2025年10月31日21:00 (JST) から同年11月14日20:59 (JST) まで配信されている。

脚注

注釈

  1. ^ a b 本作の外国語タイトルは『Water Cyborg[1]』『Agent X-2: Operation Underwater』『Battle Beneath the Sea』などがある。
  2. ^ 2004年に東映ビデオから発売されたDVDの解説書に収録された矢島信男インタビューより。同社商品紹介ページには「武庫透(成田亨)」と明記されている[6]

出典

  1. ^ a b c 海底大戦争 - 日本映画製作者連盟
  2. ^ a b c 海底大戦争 - 国立映画アーカイブ
  3. ^ a b c d e f g 海底大戦争 - KINENOTE
  4. ^ 海底大戦争 - allcinema
  5. ^ a b c d 『ぴあシネマクラブ 日本映画編 2004 - 2005』ぴあ、2004年、177頁。ISBN 978-4835606170 
  6. ^ a b c d e f 海底大戦争”. 東映ビデオオフィシャルサイト. DVD & Blu-ray. 東映ビデオ. 2025年2月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年11月2日閲覧。
  7. ^ a b 土子猛(編)「話題の映画1965・9-1966・8日本映画 特撮 海底大戦争」『映画年鑑 1967年版』1967年1月1日発行、時事通信社、グラビア。 
  8. ^ a b c 石井博士、ほか『日本特撮・幻想映画全集』勁文社、1997年、172頁。 ISBN 4766927060 
  9. ^ a b 国立国会図書館サーチR100000002-I000007563610

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