海原刀祢(かいばら とうや)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/20 15:09 UTC 版)
「天を見つめて地の底で」の記事における「海原刀祢(かいばら とうや)」の解説
俳優。魔物に襲われ続ける青年。父が若い頃に「天使(聖)」に救われたことを書き記し発表したことで世間の非難の嵐に晒され、自身もまた非難の嵐に見舞われて元凶の父を呪った。聖が父の会った「天使」かもしれないと確信した瞬間、洋という恋人がいるのを知りながら聖の唇を奪いかけるも寸前で拒まれた。魔物を目撃しながらも高校生の頃の父やその既知の神父と知り合ったという聖の話を信じられないため、断るための口実だと誤解した。その後、松山ゆいの愚挙を目撃し彼女に加担したバイトの片割れが落とした煙草で起きた火災もあり、閉じ込められた洋の制止の声を無視して彼を助けようと扉を開けてしまう。魔物の群れが飛び出したことにより教会は倒壊し、降り注いだ破片から洋が庇ってくれたので軽傷で済んだ。一ヶ月後、刑事の事情聴取により松山ゆいが未だに聖に悪意を抱いていることを知り、洋に救われたこともあって憤慨する。その翌朝、三峰との会話中に魔物に襲撃されるも聖に救われた。魔道のあった教会から遠く離れている東京の病院にいても何故か魔物の襲撃は絶えず、叶わぬ恋と知りながらも聖を思い切れずに苦しむ。父の代より魔物の脅威は聖の羽根の守護で遠ざけられていたが、小説の映画化に伴い撮影陣が教会にやって来たことで再び魔物は活性化してしまい、魔道を塞いだ神父と彼に関わる父に対する彼らの憎悪は二人亡き今は自身に向けられたため、生前の父から守ってくれと頼まれて聖が撮影先の教会を訪れたことを意識を取り戻した洋から教えられた。寿命により洋が他界しても転生を待って彼の魂を見つけ出すという聖の想いを知り、やっと心に整理がつく。一年近く後、事件・事故と精神崩壊の犠牲者が出た作品であるにも関わらず奇跡としか言いようのない映画化の実現により、天使役抜きで映画がクランクインして一足先に三峰と共に再び登った山の上の池のほとりで、天使役の衣装を纏った聖とつかの間の再会を果たした。
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