津軽郡_(北海道)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 津軽郡_(北海道)の意味・解説 

津軽郡 (北海道)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/27 02:33 UTC 版)

渡島国津軽郡位置図(1881年まで)

津軽郡(つがるぐん)は、渡島国にあった

郡域

1879年明治12年)に行政区画として発足した当時の郡域は、松前郡松前町にあたる。

歴史

郡発足までの沿革

室町時代までに道南十二館のうち原口館・禰保田館・大館・覃部館が築かれていた。コシャマインの戦いの際これらの館はいったん落城したものの、散発する蝦夷との交戦時の拠点となった。その後ショヤ(庶野)、コウジ(訇時)兄弟率いる蝦夷が蜂起永正10年には大館が落城し、松前守護職の相原季胤らが討ち取られた。翌永正11年蠣崎光広が大館に入城、上国に加え松前守護職を兼務するようになる。慶長5年から慶長11年にかけて松前城の前身の福山館が築かれた。

江戸時代の津軽郡域は和人地となっており、北前船も松前に寄航していた。陸上交通は、箱館方面へは吉岡嶺を経て奥州街道(松前道)が、檜山郡方面へは小砂子(ちいさご)山道が通じていた。松前藩の居城も置かれ、当初松前藩領とされていたが、江戸時代後期文化4年、津軽郡域を含む渡島国域が天領とされた後、文政4年ふたたび松前藩領に復した。幕末には檜山郡との間に内陸を通る福山 - 上ノ国間山道が開削された。戊辰戦争箱館戦争)終結直後の1869年大宝律令国郡里制を踏襲して津軽郡が置かれた。開拓使公文録には「ツカルツ(つがるつ)」の訓が付してあり、当地が渡島津軽津(わたりしまつがるつ 津軽へ渡る港の意)と呼ばれていたことに因むが、後に現在の「つがる」の読みとなった。

郡発足以降の沿革

明治9年の大区小区
  • 第11大区
    • 1小区 : 原口村、江良町村
    • 2小区 : 清部村、茂草村、雨垂石村
    • 3小区 : 赤神村、札前村、根部田村
    • 4小区 : 総社堂町、生符町、白川町
    • 5小区 : 愛宕町、博知石町
    • 6小区 : 唐津内沢町
    • 7小区 : 西館町、唐津内町
    • 8小区 : 湯殿沢町、新荒町、小松前町、松城町
    • 9小区 : 大松前町、枝ヶ崎町、中町、袋町、横町
    • 10小区 : 蔵町、中川原町、川原町
    • 11小区 : 神明町
    • 12小区 : 馬形上町、馬形中町
    • 13小区 : 馬形下町、端立町
    • 14小区 : 東上町、東中町、東下町、東新町、泊川町
    • 15小区 : 伝治沢町、山ノ上町、寅向町
    • 16小区 : 下及部村、上及部村、大沢村
    • 17小区 : 荒谷村、炭焼沢村
  • 明治12年(1879年7月23日 - 郡区町村編制法の北海道での施行により、行政区画としての津軽郡が発足。
  • 明治13年(1880年)1月 - 津軽福島郡役所の管轄となる。
  • 明治14年(1881年7月27日 - 津軽郡および福島郡の一部(知内村・小谷石村=福島村より分村)の区域をもって松前郡が発足。同日津軽郡廃止。

参考文献

関連項目

先代
-----
行政区の変遷
1869年 - 1881年
次代
松前郡

「津軽郡 (北海道)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「津軽郡_(北海道)」の関連用語

津軽郡_(北海道)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



津軽郡_(北海道)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの津軽郡 (北海道) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS