油流出の影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 07:37 UTC 版)
「箱崎ふ頭貨物船火災沈没事故」の記事における「油流出の影響」の解説
最終的には本船の周囲に5重のオイルフェンスが設置されたものの、油はオイルフェンス外に拡散し、その状況は次の通りであった。 海域:2017年(平成29年)4月27日時点では、本事故現場の前面海域から、北方は福岡市アイランドシティ西側海域、南西方は同市今津湾付近まで油の浮遊が認められた。28日時点では、福岡市や福岡海上保安部によると、13~14キロメートル西方の長垂海浜公園沖(西区)、北は西戸崎沖(東区)まで油が広がった。 陸域:福岡市シーサイドももち海浜公園から同市生の松原まで、及び同市西戸崎付近に油の漂着が認められた。 河川等:博多湾南部に流れ込む室見川等の西部エリアに油の漂着が見られ、それぞれの河川部から約100メートルから1.9キロメートルの範囲で吸着マットへの油の付着が認められた。福岡県河川課などによると、河口からの油の流入が見つかったのは、那珂川、御笠川、樋井川、室見川、金屑川、名柄川、十郎川、七寺川(鯰川)の8河川で、市東部の河川では確認されていない。 漁業被害については、拡散した油の回収及び撹拌作業が実施されたものの、出漁不能、漁獲物の販売不能及び返品、有料潮干狩り及び産直市の中止による被害が生じた。 市民生活への影響については、船から流出した油が博多湾の沿岸に漂着したことが確認されたため、福岡市は4月27日午前、沈没現場から南西に約7キロメーター離れた同市西区の「マリナタウン海浜公園」、同市早良区の「シーサイドももち海浜公園」での遊泳と潮干狩りの禁止を決めた。また、潮干狩りは両公園を除く博多湾沿岸(室見川河口、今津など)で自粛を求めた。
※この「油流出の影響」の解説は、「箱崎ふ頭貨物船火災沈没事故」の解説の一部です。
「油流出の影響」を含む「箱崎ふ頭貨物船火災沈没事故」の記事については、「箱崎ふ頭貨物船火災沈没事故」の概要を参照ください。
- 油流出の影響のページへのリンク