沖縄 (海防艦)とは? わかりやすく解説

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沖縄 (海防艦)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/18 06:40 UTC 版)

沖縄[注釈 3]おきなわ)は、日本海軍海防艦[3]鵜来型海防艦の2番艦[4]。1944年(昭和19年)8月中旬に竣工した。同年10月下旬から11月上旬にかけて多号作戦に従事、第一水雷戦隊司令官木村昌福少将の指揮下でレイテ島オルモック湾に突入した[5]。1945年(昭和20年)7月に舞鶴港で空襲を受け、被爆沈没した。艦名は、沖縄県沖縄本島にちなむ。


  1. ^ これは第310号艦型の価格であり、基本計画番号E20bとしての価格ではない。
  2. ^ この数字は特修兵を含まない。
  3. ^ 本来の艦名表記は沖繩である。
  4. ^ マル急計画の当初計画での番数。
  5. ^ のち、基本計画番号E20は建造予定を繰り上げて第320号艦を第1艦とした。
  6. ^ この日時点で択捉型海防艦のうち沈没して除籍となった艦が2隻あるため(1943年9月2日に沈没した六連[6]、1943年11月23日に沈没した若宮[7])、それら除籍艦を含めると通算で21番艦。
  7. ^ 第11号海防艦は台湾基隆港より合流したとも[12]
  8. ^ 南西方面部隊指揮官は、南西方面艦隊司令長官(兼第三南遣艦隊司令長官)で、10月29日の多号作戦初同時は三川軍一中将であった[14]。11月1日付で、大川内傳七中将に交代している[15]
  9. ^ 第二次多号作戦部隊:駆逐艦6隻(霞、沖波初春初霜)、第七護衛隊の松山光治少将が指揮する海防艦(沖縄、占守、11号、13号)、第1師団|玉兵団などを乗せた輸送船4隻(能登丸、香椎丸、金華丸、高津丸)、他に輸送艦4隻(6号、9号、10号、131号)[16]
  10. ^ 第四次多号作戦部隊:駆逐艦(霞、若月長波秋霜朝霜)、海防艦(沖縄、占守、11号、13号)、第26師団を乗せた輸送船(香椎丸、金華丸、高津丸)[23]。別働の輸送艦3隻(6号、9号、10号)[24]
  11. ^ 生存者や司令部は第13号海防艦に移動した[28]
  12. ^ 第四次多号作戦部隊の駆逐艦3隻(若月、長波、朝霜)が第三次多号作戦部隊(指揮官早川幹夫第二水雷戦隊司令官、旗艦島風)に合流[30]、第三次部隊の駆逐艦2隻(初春、竹)が分離してマニラに引き返す[31]
  13. ^ 南西方面艦隊の命令により、第五艦隊司令部と健在の第一水雷戦隊(霞、潮、初霜、朝霜、竹[36])も同様にマニラを脱出、ブルネイに退避した[37]
  14. ^ 沖縄が分離した後の11月21日、占守と第13号海防艦が護衛していた暁山丸(5,698トン)がアメリカ潜水艦フラウンダー (USS Flounder, SS-251) の雷撃を受けて大破(翌22日、漂流中のところを潜水艦ガヴィナに撃沈された。)、つづいてアメリカ潜水艦ハッド (USS Haddo, SS-255) の雷撃で占守も損傷した[40]
  15. ^ 妙高はレイテ沖海戦で空襲により損傷、駆逐艦に護衛されて日本へ向けて航行中の12月13日夜、アメリカ潜水艦バーゴール (USS Bergall, SS-320) の雷撃で大破した[41]
  16. ^ 『海防艦戦記』、p. 312。船団名は『第一護衛艦隊戦時日誌(昭和20年1月1日-31日)』、麾下艦船部隊ノ行動(其ノ二)から引用。
  17. ^ スヌークは4月9日に対潜哨戒任務の零式水上偵察機東海によって撃沈された可能性もある[45]
  18. ^ 昭和22年2月1日付 二復総第49号での判定は「全没」であり、世界の艦船『日本海軍護衛艦艇史』p. 24と福井静夫『写真 日本海軍全艦艇史』資料篇 p. 艦歴表22のいずれも「沈没」としている。着底、あるいは擱座ではない。
  19. ^ 充員召集を解除されたことによる自動解職。
  1. ^ a b c d 『昭和造船史 第1巻』、p. 828。
  2. ^ a b c d 『写真 日本海軍全艦艇史』資料篇、p. 22。
  3. ^ 海防艦激闘記 2017, p. 236a沖縄(おきなわ)
  4. ^ 海防艦激闘記 2017, p. 86-88急速建造のため船体構造を簡略化した鵜来型
  5. ^ a b 岸美、レイテ輸送 2020, pp. 26–27多号作戦(昭和19年マニラよりレイテ島に対する輸送作戦)の経過概要
  6. ^ 海防艦激闘記 2017, pp. 226–227六連(むつれ)
  7. ^ 海防艦激闘記 2017, p. 228若宮(わかみや)
  8. ^ 昭和19年5月29日付 海軍公報(部内限)第4700号。
  9. ^ 昭和19年8月24日付 海軍公報(部内限)第4779号。
  10. ^ 占守電探室異状なし 2012, p. 52.
  11. ^ 第13号海防艦戦記 2014, p. 12.
  12. ^ 占守電探室異状なし 2012, p. 55.
  13. ^ 占守電探室異状なし 2012, p. 58.
  14. ^ a b 戦場の将器 1997, p. 245.
  15. ^ 戦場の将器 1997, p. 246.
  16. ^ 岸美、レイテ輸送 2020, pp. 32–36最大規模の第二次輸送作戦
  17. ^ 第13号海防艦戦記 2014, p. 15.
  18. ^ 岸美、レイテ輸送 2020, p. 35.
  19. ^ a b 第13号海防艦戦記 2014, p. 16.
  20. ^ 駆逐艦勤務 2007, pp. 279–280運命の十一月五日
  21. ^ 岸美、レイテ輸送 2020, pp. 37–42「大発準備なく無念」第四次輸送作戦
  22. ^ 戦場の将器 1997, p. 247.
  23. ^ a b 岸美、レイテ輸送 2020, p. 39.
  24. ^ 岸美、レイテ輸送 2020, p. 43.
  25. ^ 第13号海防艦戦記 2014, p. 18.
  26. ^ 占守電探室異状なし 2012, p. 60.
  27. ^ 岸美、レイテ輸送 2020, p. 40.
  28. ^ a b 第13号海防艦戦記 2014, p. 19.
  29. ^ 岸美、レイテ輸送 2020, p. 44.
  30. ^ 戦場の将器 1997, p. 249.
  31. ^ 南海の死闘 1994, pp. 107–109「竹」多号作戦初出撃
  32. ^ 第13号海防艦戦記 2014, p. 20.
  33. ^ 岸美、レイテ輸送 2020, pp. 50–54マニラ湾の地獄
  34. ^ 第13号海防艦戦記 2014, p. 21.
  35. ^ 占守電探室異状なし 2012, p. 61.
  36. ^ 南海の死闘 1994, p. 112.
  37. ^ 岸美、レイテ輸送 2020, p. 53.
  38. ^ 第13号海防艦戦記 2014, p. 22.
  39. ^ 海防艦激闘記 2017, p. 236b.
  40. ^ 占守電探室異状なし 2012, pp. 64–66.
  41. ^ 潜水艦攻撃 2016, pp. 261–263○米潜水艦バーガル(1944年12月13日)
  42. ^ 潜水艦攻撃 2016, p. 263.
  43. ^ 『海防艦戦記』、p. 311。
  44. ^ 『第一護衛艦隊戦時日誌(昭和20年1月1日-31日)』、麾下艦船部隊ノ行動(其ノ二)。
  45. ^ 潜水艦攻撃 2016, pp. 170–172(53)スヌーク(米)/1945年4月12日~20日?〈日本軍機または海防艦による〉
  46. ^ 潜水艦攻撃 2016, pp. 175–178(55)ボーンフィッシュ(米)/1945年6月19日
  47. ^ 潜水艦攻撃 2016, p. 176.
  48. ^ シーパワー 1985年12月号、pp. 75-76。
  49. ^ 昭和22年2月1日付 二復総第49号。


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