沖縄料理との違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/04 19:15 UTC 版)
沖縄本島の沖縄料理、または琉球料理は、奄美大島では那覇料理(なはじゅうり)とも呼ばれ、奄美料理とは区別されている。地理的にも沖縄本島と近く、琉球王国、特に北山王国から長期間支配された与論島、沖永良部島の料理が特に沖縄料理の影響が強いのを別にすると、奄美大島など徳之島以北の料理と沖縄料理とには、一定の違いも見られる。沖縄からの移住者が多い喜界島では折衷的な特徴が見られる。沖縄県内でも宮廷料理の影響が低い八重山列島などの料理は奄美料理との共通性も高い。 伝統的な琉球料理は中国料理の影響を直接受けているが、奄美料理への影響は限定的、間接的である。 奄美料理では粒味噌や蘇鉄味噌(なりみす)をよく使う。蘇鉄味噌は沖縄県では現在粟国島などに限られる食材、調味料であるが、かつては八重山列島などでも作られていた。 沖縄本島では一般的でない魚味噌(ゆんみす)、烏賊味噌(いきゃみす)がよく作られる。魚味噌は八重山列島にもある。 沖縄そばを食べる習慣がない。一部の店舗では乾麺やインスタントのものが売られていたり、観光客向けの食堂で提供する例もあるが、本土における沖縄そばと同様で、一般的な食材ではない。 天ぷらに沖縄料理のような厚い衣を付けず、本土と同じか、さらに少ない薄い衣である。 昆布は沖縄料理ほど多用されない。 いわゆる沖縄ちゃんぽん(ご飯物の一種)、野菜と共にフライパンで炒めるすき焼き、じゅーしーのような沖縄本島で一般的な定食メニューやタコライスなどの沖縄創作料理はみられない。ランチョンミートは奄美群島でもよく使うが、「ポーク」ではなく「ランチョンミート」、「チューリップハム」、「アメリカハム」などと呼ばれている。
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