氷山について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/26 05:17 UTC 版)
この棚氷からは、2011年の東北地方太平洋沖地震発生後、同年3月12日頃から数日間かけて氷山が分離(英語版)した。震央から約13,600kilometers (8,500 mi)離れた棚氷に津波が衝突したことと、この氷山分離が発生したことには関連があると研究者は考えている。主要な氷山はマンハッタン島ほどの大きさがあった。棚氷から分離した氷山全てを合わせると約125 km2(48 mi2)になる。棚氷の一部は1946年以来動きを見せていなかった。この津波は高々30 cm程度のものだったが、数十時間連続して押し寄せ棚氷に圧力をかけたため、氷山が発生したと考えられている。棚氷の崩落や南極の氷山発生は、ラーセン棚氷やウィルキンス棚氷(英語版)のように温暖化が原因の1つであると従来考えられてきたが、地震による崩落も以前から伝えられてきた。今回の発表を行った研究者の1人、ノースウェスタン大学のエミール・オカール(Emile Okal)がサイエンス・デイリー(英語版)に語ったところによると、「1868年9月には、太平洋側最南端に時期はずれの巨大な氷山が発生していたとのチリ政府高官の報告が存在する。のちにこの氷山発生は、その1ヶ月前に起きたアリカ地震の津波が原因であると考えられてきた。」と、津波と氷山発生の因果関係が以前から考察されてきた経緯を述べている。
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