水棲説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/16 04:53 UTC 版)
ルルドゥサウルスは半水棲だとする考えが存在する。この説は元記載の情報がベースとなっているため、もしポールが提唱した情報が正しいとすると、この説は一挙に信憑性を損なう点に注意(これより先は元記載を元に記事を進める)。 本種は他の鳥脚類と比較して特異的で、記載者のタケとラッセルは外面上は曲竜類の様であったとしている。古生物学者トーマスホルツ(英語版)は全体的にずんぐりした体格、短い肢、広がった趾に基づいて水棲もしくは半水棲のカバのような生活をしていたのではないかと提案した。半水棲説を後押しする傍証として、当時の気温が高かった事や、生息地の北アフリカに河や沼が数多く点在していた事が挙げられる(水辺を好むサルコスクスやスコミムスとの共産も理由の一つ)。 しかし、これまでにも多くの大型鳥脚類(イグアノドンやハドロサウルス類)でも同様の仮説が提唱されたことがあったものの、その根拠となった足や尻尾の形態は、いずれも現在では陸棲適応を示すものだと解釈されている。こうした「陸棲とされる古生物が、実は半水棲だったのではないか?」という議論は古今東西のいたるところで展開されており、その代表としてはスピノサウルスやプロトケラトプス、そしてコティロリンクスなどが挙げられる。
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