プロトケラトプスとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > プロトケラトプスの意味・解説 

プロトケラトプス【(ラテン)Protoceratops】

読み方:ぷろとけらとぷす

最初の角をもった顔という意味のギリシャ語から》中生代白亜紀後期小形草食恐竜モンゴル幼体成体・卵の化石発見された。全長1.51.8メートル鼻の前部に鉤(かぎ)状のオウムのようなくちばしがあり、鼻の上に角とはいえないほどの突起がある。


プロトケラトプス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/23 04:28 UTC 版)

プロトケラトプス
生息年代: 中生代後期白亜紀、83–70 Ma
Є
O
S
D
C
P
T
J
K
Pg
N
Protoceratops andrewsiの復元図
地質時代
中生代後期白亜紀カンパニアン
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
亜綱 : 双弓亜綱 Diapsida
下綱 : 主竜形下綱 Archosauromorpha
上目 : 恐竜上目 Dinosauria
: 鳥盤目 Ornithischia
亜目 :
周飾頭亜目 Marginocephalia
下目 : 角竜下目 Ceratopia
: プロトケラトプス科
Protoceratopsidae
: プロトケラトプス属
Protoceratops
学名
Protoceratops
Granger & Gregory, 1923
和名
プロトケラトプス
下位分類群
  • P・アンドリューシ
    P. andrewsi Granger & Gregory, 1923模式種
  • P・ヘレニコリヌス
    P. hellenikorhinus Lambert et al., 2001

プロトケラトプス (Protoceratops) は、後期白亜紀カンパニアン期(約8,300万~7,000万年前) 、モンゴル周辺に生息していた植物食恐竜

概要

人間とのサイズ比較
全身骨格
P. hellenikorhinusの頭骨

トリケラトプスなどと同じ角竜の一種であるが原始的で角はほとんど目立たない。全長は成体で約2mと角竜としては小型。かつてヴェロキラプトルと争ったままの状態のいわゆる「闘争化石」が発見(ヴェロキラプトルの腕を噛み砕かんとしていた)され、有名になった。(プロトケラトプスとヴェロキラプトルの格闘の化石
また卵の化石がみつかった最初の恐竜である。卵発見時の様子から子育ては集団の中で行われたと考えられている。体の形状や、頭数が多くて群れで暮らしていたこと、広く肉食恐竜に捕食されていた…などの特徴から「白亜紀の羊」に例えられる。

生態

植物食であると考えられるが具体的な種類は不明。丈夫な角竜独特のくちばしを持つことからかなり硬いものも食べられたがトリケラトプスのようにデンタルバッテリー構造は発達しておらず、それほど消化効率はよくなかったものと考えられる。

孵化した幼いP. andrewsiの化石
卵たちがある巣の化石

尻尾の形状から泳ぎに適していると考えられ、中生代、生息地の中央アジア周辺のみならず地球の大半の地域が湿潤だったことなどから、プロトケラトプスはなどの水中で暮らしていたのではないかという説がある。しかし決定的な証拠はなく、一つの仮説である。

分類上の位置付け

Protoceratopsの頭骨。
鼻の上の突起と首飾りが角竜の特徴を示している。

プシッタコサウルスと同様に、以前は殆どの角竜の祖先と考えられていた。しかし生息時期がトリケラトプスなど北米に生息していたものとほぼ変わらないため、祖先というよりは原始的形態を維持したまま定着した種ではないかと考えられるようになってきている。また、現在ではアーケオケラトプス(Archaeoceratops)、リャオケラトプス(Liaoceratops)などプロトケラトプスより原始的な角竜が発見されている。詳細については角竜下目#分類も参照。


「プロトケラトプス」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「プロトケラトプス」の関連用語

プロトケラトプスのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



プロトケラトプスのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのプロトケラトプス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS