水分
読み方: すいぶん
【英】: water content
【英】: water content
試料中に含まれる水の量をいう。 重油に多量の水が含まれていれば燃焼不良を起こし、潤滑油では、機械を腐食させる要因となったり、潤滑機能を低下させたりする。一般に石油製品は、精製直後には水分は含んでいないはずであるが、貯蔵や輸送時に水分が混入する。石油類の水分を測定するのに、最も普通に使われている方法は、蒸留法(共沸蒸留法)である。試験方法は、日本工業規格(JIS)K2275(原油および石油製品水分試験方法)に規定されている。フラスコに一定量の試料と溶剤(試料の種類によりトルエン、キシレン、石油系留出油またはイソオクタンを用いる)を入れて加熱し、水と溶剤とを共沸蒸留させて、発生した蒸気を冷却管で凝縮させ、凝縮した水を検水管に集める。水は検水管の下方にたまるので(溶剤はあふれて元のフラスコに戻る)、加熱が終わってから、検水管の目盛りによって水分量(ml)を読み取る。一方、微量の水分を測定するには、カールフィッシャー法がよく用いられる。これはカールフィッシャー試薬(よう素イオン、二酸化硫黄、ピリジンおよびメタノールの混合液)が水と定量的に反応することを利用した方法で、前記日本工業規格(JIS)K2275には、容量滴定法と電量滴定法が規定されている。 |
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