【殲轟7】(せんごうなな)
轟作5と強撃5の後継として開発された中国人民解放軍の全天候型戦闘爆撃機。
開発は中華人民共和国の第603航空機設計所が担当し、初飛行は1988年、生産は1990年代から開始された。
NATOコードではフラウンダー、輸出型はFBC-1「フライングレオパルト(飛豹)」と呼ばれる。
エンジンはロールスロイス・スペイMk.202(A/B9,300kg)を双発で搭載しているほか(後にライセンス生産版である渦扇9「泰嶺」を搭載)、タンデム複座のキャノピーや高翼式後退翼を採用しているため、外観はF-4とジャギュアを組み合わせたような形状をしている。
固定武装には23III型 23mm機関砲2門を装備し、霹靂12、霹靂8、霹靂5やAS-14ケッジ、AS-17クリプトンなどを搭載する。
初期型の殲轟7は20機弱が海軍の上海・第6戦闘機師団に配備されただけで大量生産は行われておらず、その後は発展型の殲轟7Aを開発し、2004年末に中国空軍の第28攻撃機師団に約19機が配備されている。
スペックデータ
乗員 | 2名 |
全長 | 21.03m/22.33m(機首プローブ含む) |
全高 | 6.58m |
全幅 | 12.71m |
主翼面積 | 52.3㎡ |
最大離陸重量 | 28,475kg |
最大兵装搭載量 | 6,500kg |
エンジン | 渦噴9型ターボファン(推力71.1kN/122.1kN(A/B使用時))×2基 |
速度 (最高/巡航) | M1.7/M0.85 |
実用上昇限度 | 15,600m |
航続距離 | 1,970nm(フェリー時) |
戦闘行動半径 | 891nm |
固定武装 | 23III型 23mm機関砲×2門 |
兵装 | 空対空ミサイル:霹靂12、霹靂8、霹靂5 空対地ミサイル:Kh-29(AS-14「ケッジ」)、KD-88(空地88) 空対艦ミサイル:Kh-31A(AS-17「クリプトン」)、YJ-8K(CSS-N-4 Sardine)、YJ-82 対レーダーミサイル:YJ-91(鷹撃91/Kh-31P/AS-17C「クリプトン」) 爆弾類:雷霆2型(LT-2)レーザー誘導爆弾、飛騰1型/3型(FT-1/3)誘導爆弾、通常爆弾 |
派生型
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