歴史:リースのメモとフィッシャーのメモとは? わかりやすく解説

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歴史:リースのメモとフィッシャーのメモ(1907)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/01 01:29 UTC 版)

リース=フィッシャーの定理」の記事における「歴史:リースのメモとフィッシャーのメモ(1907)」の解説

Riesz (1907, p. 616) のメモでは、次の結果述べられていた(ただし記号 L2([a, b]) は1907年には用いられていなかったので、その点に関して近年の記法に直してある)。 {φn } を L2([a, b]) 内のある正規直交系とし、{an } をある実数列とする。級数a n 2 {\displaystyle \sum a_{n}^{2}} が収束するための必要十分条件は、すべての n に対して次を満たす函数 f が存在することである: ∫ a b f ( x ) φ n ( x ) d x = a n . {\displaystyle \int _{a}^{b}f(x)\varphi _{n}(x)\,\mathrm {d} x=a_{n}.} 今日においてこのリース結果は、ヒルベルト空間内の直交ベクトル級数に関する基本的な事実特殊例見なされるリースメモ1907年3月公開された。同年5月Fischer (1907, p. 1023) のメモでは、L2([a, b]) 内のコーシー列L2([a, b]) 内のある函数 f  へ L2-ノルムに関して収束するという定理が(ほとんど近年変わらない言葉で)明らかに示された。このメモで、コーシー列は「平均収束列」(sequences converging in the mean)と呼ばれL2([a, b]) は Ω と表されていた。また L2ノルムにおける極限への収束は「ある函数への平均収束」(convergence in the mean towards a function)と呼ばれていた。次が、フランス語から翻訳され定理の内容となる: 定理 Ω に属するある函数列が平均収束するなら、その列の極限となる Ω 内のある函数 f が存在するフィッシャーは、系の直交性L2完備性恩恵を受け、リース先行結果の証明に関する研究続けることが出来たフィッシャーによる完備性の証明直接的ではない。それは与えられコーシー列内の函数 gn不定積分 G n ( x ) = ∫ a x g n ( t ) d t {\displaystyle G_{n}(x)=\int _{a}^{x}g_{n}(t)\,\mathrm {d} t} が [a, b] 上一様にある函数 G に収束し有界変動伴い連続であるという事実に基づく。コーシー列対す極限 g ∈ L2存在は、ルベーグ理論より G の微分定理適用することで示されるリース彼のメモにおいて同様の議論行ったが、そこに L2完備性に関する言及はなかった。しかし彼の結果この方法で解釈できる可能性も含むものであった。彼は、二乗総和可能(square summable)な係数を持つ三角級数を項ごとに積分することで、有界変動を持つある連続函数 F に一様収束する級数を得ることに成功した。ほとんど至る所定義される F の導函数 f は二乗総和可能で、フーリエ係数としてその与えられ係数を持つものであった

※この「歴史:リースのメモとフィッシャーのメモ(1907)」の解説は、「リース=フィッシャーの定理」の解説の一部です。
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