歩行者優先化へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 03:18 UTC 版)
活性化に向けた地元有志の取り組みも活発になっている。2002年(平成14年)には地元商店会が主体となって、「中央通り活用検討勉強会」が始まった。昭和30年代の歩道アーケード設置で消滅した沿道の灯籠の復活や、インフィオラータなど通りを使ったイベントの開催などの取り組みがなされたが、これらを検討する中で予てから長野市が検討していた、中央通り歩行者優先化構想が注目されるようになった。 手始めに長野市が直接事業を実施できるように、新田町交差点〜善光寺交差点の区間について長野県道399号長野豊野線(大門南交差点〜大門交差点は国道406号重複)の指定を解き、長野県から長野市に道路の管理を移管した。その上で、2004年(平成16年)から車線の引き直し等による車道縮小の社会実験を繰り返し、その結果を踏まえて2015年(平成27年)に新田町交差点以北の歩行者優先化事業が完了した。 歩行者優先化工事によって、車道の幅員は従来の9mから6mに狭められ、パーキングチケットやバスベイ、荷捌き場なども撤去された。その分歩道は各4.5mから各6mに広げられ、歩道と車道との間の縁石も取り払われて、可動式のボラードのみで仕切り、随所にベンチなどを設置して、歩行者にとって心地よい空間の形成とイベント等への柔軟な対応を図っている。車道は桜色、歩道は灰色の御影石の石畳となり、「善光寺へ導く一本の道」として連続性のある景観を意識している。 さらに新田町交差点以南についても、地域の要望を受けて2018年(平成30年)に長野県道32号長野停車場線の指定を解き、長野県から長野市に移管した。これにより、長野駅から善光寺までの間の管理が長野市に一元化され、諸政策を一体的に、連続性を持って進めることができるようになる。
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