武装・速度とは? わかりやすく解説

武装・速度

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2009/12/24 16:44 UTC 版)

メッサーシュミットBf109」の記事における「武装・速度」の解説

本機当初から武装悩んだ機体だった。理想的武装として搭載する予定だった機首モーターカノン振動等の問題点克服できず、初期には機首上面機関銃しか使えなかった。Bf 109はもともと主翼内への武装設計時に想定しておらず、第二次世界大戦勃発時には無理をして7.92 mm 機関銃を翼内に装備し、さらにそれを20 mm 機関砲増強したが、初速発射速度装弾数の点からも満足のいくものではなかった。ちなみにE型においてようやく20 mm 機関砲搭載しているが、当初これはスイスエリコン FFS 機関砲モーターカノンとして搭載するはずのものだった。しかし、エンジンFFS現物突き合わせてみるとシリンダ間隔小さすぎて銃が収まらず、国産化されたMGFF機関砲ではこの点を改善したものの、やはり振動からくるトラブル実用化できず、想定外の翼内装となった念願モーターカノンF型になってようやく実現したが、翼内機銃廃止したため、アドルフ・ガーランドなどの武装重視派とギュンター・ラルなどの運動性重視派との間にいわゆるF型論争起きている。弱武装指摘されながら、F型以降では翼内武装行われず主翼武装追加する手段翼下面20 mm 機関砲30 mm 機関砲ガンポッド21 cm ロケットランチャー懸架するタイプ(U仕様)などに限られた。これらの火力増強によっても次々出現する連合軍大型爆撃機対抗するには威力不足で、また翼下武装懸架重量空気抵抗増加著し性能低下招いた。このことは、主翼への武装強化がすでに本機性能限界を超えている事を証明していた。続くG型では、G-5以降では機首上面機銃を7.92 mm 機関銃から13 mm 機関銃増強したが、既存機首内に収まりきらず、ボイレ(こぶ)と呼ばれた突出部を生じ性能低下招いている。G-10以降過給機大型化に従って機首全体膨らんで改修K型いたって主翼設計変更してようやく翼内武装が可能となり、最終型K-14では機首上面13 mm 機関銃モーターカノン両翼30 mm 機関砲備え重武装となった

※この「武装・速度」の解説は、「メッサーシュミットBf109」の解説の一部です。
「武装・速度」を含む「メッサーシュミットBf109」の記事については、「メッサーシュミットBf109」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「武装・速度」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「武装・速度」の関連用語

武装・速度のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



武装・速度のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、WikipediaのメッサーシュミットBf109 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS