武窓用語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/13 10:24 UTC 版)
「陸軍士官学校 (日本)」の記事における「武窓用語」の解説
以下は陸士・航士・予士(予科)および一部は陸幼でも使用されていた「用語(武窓用語)」および「隠語」。初期の帝国陸軍および陸士はフランス陸軍とドイツ陸軍に倣っていたことから、フランス語・ドイツ語に由来する用語が散見される。 「俺」 - 「一人称」。 「貴様」 - 「二人称」。 「Dコロ」 - 「陸幼出身者」。中学出身者が陸幼出身者に対して使う蔑称。「カデ=KD」のDに由来。 「Pコロ」 - 「中学出身者」。陸幼出身者が中学出身者に対して使う蔑称。語源はドイツ語のPlatpatrone=空包(正しくはプラッツパトローネ Platzpatrone)。陸幼出身者が自分たちをScharfepatrone=実包(正しくはシャルフェ・パトローネ scharfe Patrone)に見立て、中学出身者は音だけの空包に過ぎない、と揶揄したもの。 「稚児」 - 「校内の美男子」。また、陸士や陸幼の一部に存在した男色文化から、上級生や区隊長の寵愛を受けているとされる者を指す。 「土管」 - 候補生・生徒ないし士官学校のこと。「士官」に「土管」をかけた。 「新品」 - 「新任少尉」。 「講堂」 - 「教室」。陸士では部屋の大小にかかわらず教室は全て講堂と呼称、特に大規模なものは大講堂と称した。 「極楽坂」・「地獄坂」 - 「市ヶ谷台の正門内の坂」。休日外出時はこの坂を意気揚々と下り、反対に帰校時は意気消沈で上ることから。 「コンパ」 - 同期間・上下級生間で行われる集会、親睦会。飲食や余興を楽しむ。
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