欧州原子力共同体設立条約とは? わかりやすく解説

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ユーラトム条約

(欧州原子力共同体設立条約 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/02 13:15 UTC 版)

欧州原子力共同体を設立する条約
Treaty establishing the European Atomic Energy Community
通称・略称 ユーラトム条約(The Euratom Treaty)
署名 1957年3月25日
署名場所  イタリアローマ・カピトリーノの丘
発効 1958年1月1日
締約国 27ヶ国[1](全ての欧州連合の加盟国
当事国
寄託者 イタリア政府
言語
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ユーラトム条約: The Euratom Treaty)は、正式名称は欧州原子力共同体を設立する条約: The Treaty establishing the European Atomic Energy Community)であり、文字通り欧州原子力共同体を設立する条約である。この条約はローマ条約欧州経済共同体を設立する条約)とともに1957年3月25日に署名された。

ユーラトム条約は、条約で設立された組織の知名度が低いために、ほとんど知られていない。欧州経済共同体は今では欧州連合にまで発展したが、欧州原子力共同体は欧州連合の機関が運営する形ではあるが、1957年当時のまま残っている。当初は独立組織として設立されたものの、1967年ブリュッセル条約(合併条約)により、欧州経済共同体の内部組織である欧州石炭鉄鋼共同体と合併した。

後の時代で、ヨーロッパの世論における原子力を取り巻く敏感さのために、ユーラトム条約はほとんど修正されていない。ゆえに、特に民主主義な監視の面で、時代遅れ過ぎるという主張もあった。原子力を条約に盛り込むことで多くの民が反対に回るかもしれないと恐れたがために、それまでの条約を全て統合するはずだった欧州のための憲法を制定する条約(未承認)には含まれなかった。しかしながら、この条約もまた欧州連合に関する有効な条約(欧州連合基本条約)の一つに違いはないのである。

関連項目

注釈

  1. ^ Detailpagina Verdragenbank, Verdrag tot oprichting van de Europese Gemeenschap voor Atoomenergie (EURATOM)” (オランダ語). Ministry of Foreign Affairs (Netherlands). 2011年8月21日閲覧。
  2. ^ Article 225 of the Euratom Treaty

外部リンク

署名
発効
条約
1948年
1948年
ブリュッセル
1951年
1952年
パリ
1954年
1955年
パリ協定
1957年
1958年
ローマ
1965年
1967年
統合
1986年
1987年
単一議定書
1992年
1993年
マーストリヒト
1997年
1999年
アムステルダム
2001年
2003年
ニース
2007年
2009年
リスボン
                   
欧州諸共同体 (EC) 欧州連合 (EU) 3つの柱構造
欧州原子力共同体
I

I
欧州石炭鉄鋼共同体 (ECSC) 2002年に失効・共同体消滅 欧州連合
(EU)
    欧州経済共同体 (EEC) 欧州共同体 (EC)
     
III
司法・内務
協力
  警察・刑事司法協力
欧州政治協力 共通外交・安全保障政策
II
(組織未設立) 西欧同盟    
(2010年に条約の効力停止)
                   

欧州原子力共同体設立条約

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/18 16:06 UTC 版)

ローマ条約」の記事における「欧州原子力共同体設立条約」の解説

詳細は「ユーラトム条約」を参照 英語版ウィキソースに本記事関連した原文あります。欧州原子力共同体設立条約 欧州原子力共同体設立条約は共同体自体があまり高い扱い受けていないこともあって知名度が低い。欧州経済共同体がのちに欧州連合へと発展していったのに対して欧州原子力共同体設立当時とほとんど変わっておらず、また欧州経済共同体同一機関運営当たっている。欧州原子力共同体は独自の機関持って設立されたが、1967年ブリュッセル条約により欧州原子力共同体欧州石炭鉄鋼共同体の諸機関欧州経済共同体のそれらに統合された。欧州原子力共同体設立条約は原子力エネルギー対すヨーロッパ市民感情もあって、あまり修正がなされていない

※この「欧州原子力共同体設立条約」の解説は、「ローマ条約」の解説の一部です。
「欧州原子力共同体設立条約」を含む「ローマ条約」の記事については、「ローマ条約」の概要を参照ください。

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