次期空母艦載輸送機計画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 02:22 UTC 版)
「S-3 (航空機)」の記事における「次期空母艦載輸送機計画」の解説
ロッキード・マーティンは、アメリカ海軍のC-2グレイハウンドを代替する次期空母艦載輸送機計画にS-3を改修して艦載輸送機化した"C-3"を提案していた。この計画は過去に存在した艦載輸送機型のUS-3Aとは異なり、胴体を新規に設計されたものと交換することで、4.5トンの貨物あるいは兵員28名を輸送可能な艦載輸送機に改修する計画であった。ロッキード・マーティンは、デビスモンサン空軍基地でモスボールされている91機のうち、87機が再生可能で、平均で9,000時間の残存飛行時間があるとしており、C-3は次期主力艦上戦闘機であるF-35Cが搭載するプラット・アンド・ホイットニー F135をそのまま搭載でき、S-2の退役後、艦載給油機の任務を担っているF/A-18を解放することが可能であるとアピールしていた。 ロッキード・マーティンのC-3案の他、ノースロップ・グラマンがE-2Dの技術を取り入れたC-2のアップデート型を ベル・ヘリコプターおよびボーイングがMV-22Bオスプレイの艦載輸送機仕様を提案していたが、アメリカ海軍および海兵隊は2015年1月5日にMV-22の艦載輸送機仕様をCMV-22Bとして導入する契約を結んだため、S-2の発展形としてのC-3は実現しなかった。 これらの他に、E-2の後継としての早期警戒機(AEW)型が構想されていたが、アメリカ海軍の方針がE-2の更新から近代化改装と発展強化型の開発によるE-2シリーズの継続運用に変更されたため、S-3の派生型としてのAEW機は構想と検討用縮小モックアップの製作以上の段階には進展せぬままに終わった。 S-3A S-3B ES-3A US-3A NASA Glenn Research Center所属の S-3B
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