欠陥の疑いのある故障の隠蔽を顧客に強要し米国運輸省道路交通安全局NHTSAから警告
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 14:37 UTC 版)
「テスラ (会社)」の記事における「欠陥の疑いのある故障の隠蔽を顧客に強要し米国運輸省道路交通安全局NHTSAから警告」の解説
2016年、自動車関連の情報を発信する著名ブロガーのエド・ニーダーマイヤーが、2013年5月に購入して以来約11万3,000㎞走行したモデルSのサスペンションが故障したと訴えたユーザーに対し、テスラは補償対象外の修理費用の一部を負担する条件として、秘密保持契約(NDA)にあたる「グッドウィル契約」(企業の信用や評判の維持に関する非開示契約)への署名を求めていることを報じた。 テスラは自社のブログで欠陥を否定し、オーナーは車を回収するために2台のレッカー車が必要なほど長い未舗装路の下に住んでおり、それでも3,100ドルの修理代の半額を負担することに同意したのはテスラの「グッドウィル」(善意)を示すものであり秘密保持契約ではないと反論した。またテスラはNHTSAに協力しており、当局はこれ以上情報を得る必要はなく、ニーダーマイヤーの主張は株価を下落させることによって得られる金銭的な見返りを目的とした捏造である可能性を示唆した。 モデルSのオーナーは「あなたは、当社の営業権の提供、この契約の条件、および当社の営業権の提供につながる、または関連する事件やクレームの秘密を守ることに同意する」という一文が含まれた秘密保持契約書のコピーをオンラインに投稿し、自宅への道は舗装されており未舗装の道を走ったのは一度だけだと説明した。ニーダーマイヤーは空売りを含む株取引や、専門家として投資家へアドバイスしていることを否定した。 またフォーブスは別のオーナーがモデルXに複数の欠陥があるとテスラに連絡したところ、車を回収された上に登録を抹消され、秘密保持契約に署名しなければ購入代金を返金することができず、違反すれば15万ドルの支払いを要求すると伝えられたことが米商事改善協会に報告されていることを報じ、この件が氷山の一角にすぎない可能性を示した。 NHTSAはテスラに対し、「消費者に当局への連絡を思いとどまるよう暗に促すことはどのような文言によってであれ認められない」と警告したことを公表した。テスラはNHTSAへそのような意図はないと返答したが、指導を受け秘密保持契約を改訂しているとウォール・ストリート・ジャーナルは報じた。
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