機能によるリーダーシップ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/28 20:42 UTC 版)
「リーダーシップ」の記事における「機能によるリーダーシップ」の解説
詳細は「機能的リーダーシップモデル」を参照 「リーダーシップとは何か」ではなく「リーダーシップとは何をすることか」についての研究から生まれた機能的リーダーシップモデルが1970年代に確立された。このモデルは、成功するリーダーの行動様式に着眼し、集団や組織が機能するために有効となるリーダーの行為行動を具体的に特定したものである。このモデルの登場により、古代ギリシャ時代から定説であった「リーダーシップは生まれながらにして持った先天性のもの」という固定観念から、現代の「リーダーシップは後天的なものであり、訓練と経験によって獲得することができるもの」として常識を覆し、リーダーシップ開発の基礎となった。このモデルの特徴としては、誰がリーダーシップを発揮するのかということよりも、どのように集団が成果へと導かれるのかという観点から語られている。 リーダーシップが果たす役割は、方向づけ(ディレクション)・焦点合わせ(alignment)・動機づけ(motivation)である(表を参照)。なすべきことの大枠をビジョンと戦略として示し、チーム全員の目線をその方向へと合わせ、障害を乗り越えて達成できるように動機づけ励ます。これによりチームは望む変化へ向かって迷わず一丸となって力強く進むことができる。リーダーシップの機能はマネジメントと相補的な関係にある。 表. リーダーシップとマネジメントの差異リーダーシップマネジメント役割変化に応える 複雑性を捌き秩序立てて結果を得る 何をするかビジョンと戦略による方向づけ 計画と配分 どうまとめるか人々の焦点を合わせる 組織化と人員配置 目標達成の保証人々を動機づける 制御と問題解決
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