構造・動作
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/09 07:00 UTC 版)
外観のみならず、実際の生物の動作を忠実に再現することを志向している自在置物は、作品によっては複雑な内部構造を有している。体節、関節部の連結には鋲留めが、羽や鰭の接続には蝶番が用いられるが、可動性を確保するために取り付け部の穴を広げる仕掛けや、コイルバネで部品を連結したり、歯車を仕込んで左右の部品の動作を連動させたりするなど、より高度な機構を持つ作品も存在する。 こうした仕掛けに支えられた自在置物は多彩な動きやポーズに富み、手足の関節の屈伸や口の開閉、羽や鰭、触角を展開するほか、鱗一列単位のリング状部品を無数に連ねて胴部分を構成した蛇や龍などの置物はくねくねした動きをとったり、雀蜂の作品は尾先から針を出し入れしたりするといった、微細な表現をとることが可能である。中には、甲羅の部分に小物入れとしての機能を付加した蟹の置物もある。
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