構造と主要装備品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/21 08:30 UTC 版)
車両を吊り上げて牽引するための機材。 レッカーブーム ブームには、アンダーリフトと一体のもの(インテグレート)と、独立したもの(インデペンデント)とがある。一体式ブームは水平方向の回転はできない(フィクスド)が、独立式ブームでは回転式(ローテーター)を選べる。 アンダーリフト 被けん引車の下に潜り込ませ、持ち上げる。 ピボットアーム 被けん引車の車輪を載せ、抱え込んで固定する。 クレーン 横転車両を起こしたり、車両を吊り上げる。ユニックと呼ばれる小型タイプや、クレーン専用キャビンの無いレッカー車専用のものがある。また、トラッククレーンをベースにアンダーリフトを装着した形の車種もある。また、近年は車積載車にアンダーリフトを装着したタイプもあり、クレーンを装備しないタイプのレッカー車も存在する。 アウトリガー 作業中の車体安定用。 ウインチ ロープやワイヤーで牽引したり車両を荷台に載せることのできるローダータイプでは、これで車両を荷台へ引き上げる。 補助車輪(ドーリー) レッカー車から見て進行方向後ろ側(吊り上げていない側)の被牽引車の車輪を乗せる台車。通常の方法で牽引した場合、被牽引車の吊り上げていない側の車輪は接地したままで牽引移動中に回転するが、センターデフ式やスタンバイ式などの2WDと4WDの切り替えができない四輪駆動車を牽引するときに吊り上げていない側の車輪を回転させると吊り上げている側の車輪も回転してしまうので、この台車を使用し、被牽引車の車輪が全て接地しない状態で牽引する。 これらの装備の他に、手動ジャッキ、スリングやワイヤー、応急修理用の工具を備える。
※この「構造と主要装備品」の解説は、「レッカー車」の解説の一部です。
「構造と主要装備品」を含む「レッカー車」の記事については、「レッカー車」の概要を参照ください。
- 構造と主要装備品のページへのリンク