東海道本線・横須賀線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 21:38 UTC 版)
「通勤五方面作戦」の記事における「東海道本線・横須賀線」の解説
東海道線(湘南電車)と横須賀線はそれまで東京駅 - 大船駅間で線路を共有して運行されていた。これが双方路線の列車増発の障壁となっていた。 この状況を打破するため、俗に“SM分離”(両路線列車の列車番号の末尾英字の組み合わせから)と呼ばれる対策が取られた。具体的には以下のものである。 東京駅 - 品川駅間に地下線を増設。東京駅地下ホームから総武快速線と相互直通運転を行えるようにする。 貨物専用線である品鶴線を旅客化。貨物列車は武蔵野線経由へと移行する。新鶴見信号場 - 鶴見駅間は旅客専用線を新設し複々線とする。 鶴見駅 - 戸塚駅間に羽沢町経由の貨物専用別線を建設、戸塚駅 - 大船駅間の複々線(旅客線と貨物線)に新たな複線を付け加えて三複線とし、従来の貨物線を旅客用に転用する。 上記のうち、3. の貨物線新設に関しては、建設地住民による建設反対運動が起きたため計画は遅れ、完成は1979年(昭和54年)となった。翌1980年(昭和55年)10月には鶴見駅 - 大船駅間の貨物線を横須賀線用に改良する工事が完了し、東海道線と横須賀線の分離運転が開始された。 なお、東海道本線では上記のほか、大船駅 - 小田原駅間の改良も計画された。 既に旅客線と貨物線による複々線となっていた大船駅 - 平塚駅間を三複線化し、旅客線を複々線、貨物線を複線とする。 複線であった平塚駅 - 小田原駅間に貨物線を新設して複々線化。 上記のうち2. に関しては1979年10月に完成したが、1. については見送られている。
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