東ヨーロッパ平原
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/20 05:51 UTC 版)
![]() | この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2015年8月) |

東ヨーロッパ平原(ひがしヨーロッパへいげん、英: East European Plain)は、ヨーロッパ東部に広がる平原地帯。ヴォルガ川やドニプロ川などの大河の形成する盆地の連なりから構成される。山が見られない地域としてヨーロッパでも最大で、西に広がる北ヨーロッパ平野とあわせてヨーロッパ平原をなす。東ヨーロッパ平原の面積は約400万平方キロメートルで、平均標高170m。最高標高地点はヴァルダイ丘陵で346.9mである。
東ヨーロッパ平原はロシア、エストニア、ラトビア、リトアニア、ベラルーシ、ウクライナ、モルドバ、カザフスタンにまたがっている。かつてのロシア帝国およびソビエト連邦の領域内に平原の大半が入るため、ロシア平原(Russian Plain, Русская равнина)とも呼ばれてきた。
北は白海とバレンツ海に、西北はスカンジナビア半島を覆うバルト楯状地、東はウラル山脈とウラル川とカスピ海に、南はカフカス山脈と黒海に囲まれる。西はカルパティア山脈やポーランドの丘陵地帯に至り、北ヨーロッパ平野へと連なる。
平原内には丘陵や谷間が連続する。主な丘陵はヴァルダイ丘陵、中央ロシア高地、ヴォルガ高地(ヴォルガ川の西方)、モスクワ高地、スモレンスク=モスクワ丘陵、ベラルーシ丘陵、ポドリナ高地(ウクライナ西部からポーランド南東部)、ドニプロ高地(ウクライナ中央部のドニプロ川沿い)など。合間にはポリーシャなどの湿地帯が広がる。
主な低地・盆地は、北ロシア低地、ドニプロ川盆地、黒海低地、カスピ海沿岸低地、クマ=マヌィチ窪地など。
主な河川はヴォルガ川およびその支流カマ川・オカ川・ベラヤ川、ウラル川、ドニプロ川、ドン川、ペチョラ川、ダウガヴァ川、ネマン川、プレゴリャ川、クマ川、マヌィチ川など。
平原の南部には広大なステップおよび黒土地帯が広がっている。歴史的には「キプチャク草原」「荒野」と呼ばれてきた。
関連項目
東ヨーロッパ平原
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/08 09:38 UTC 版)
中生代から新生代にかけて堆積した地層が侵食されたその地質的特徴から「ロシア卓状地」とも呼ばれるこの平原は、北はバレンツ海、東はウラル山脈、南はコーカサス山脈と黒海、西はカルパティア山脈に囲まれた、ヨーロッパ最大の平原である。ここにはヴァルダイ丘陵や中央ロシア高地といった丘陵地帯も含まれるものの、最高地点は350メートルほどである。平原内にはドン川やドニエプル川などの大河川も流れており、特にヨーロッパ最長のヴォルガ川はロシアの大河川のなかでは珍しく南流する。平原北部は更新世の氷期に侵食を受けたが、最終氷期の氷河作用はそこで止まったとされる。
※この「東ヨーロッパ平原」の解説は、「ロシアの地理」の解説の一部です。
「東ヨーロッパ平原」を含む「ロシアの地理」の記事については、「ロシアの地理」の概要を参照ください。
- 東ヨーロッパ平原のページへのリンク