東アジアで武器以外としての用途に用いられた槍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 14:07 UTC 版)
「槍」の記事における「東アジアで武器以外としての用途に用いられた槍」の解説
儀礼用毛槍 - 大名行列の先頭を飾った穂先が綿毛のようになっている物。鞘の装飾ではなく飾りだけが付いている。 旗竿 - 古代中国から中世の中国および日本の戦国時代の戦場で用いられた。軍団の目印として戦場においては幟としての使用の他、部隊の場所の把握、兵士に部隊が近いという安心感をもたせる効果がある。 狩猟用途の槍熊槍 - クマ狩りに使用する150cm程度の槍。槍だけでクマを倒すことは難しいため穂先にトリカブトの毒を塗ることもある。オプクワ - アイヌがアマッポ(罠)を見回る際に持つ槍。クマ避けの犬を連れて行けないため護身用として携行した。 タテ- マタギが用いる槍。穂先のみを携行し、柄は狩りの直前に現地の木で作って穂先を糸で括り付ける袋槍の一種である。 フクロナガサ - マタギが用いる袋槍の一種である。穂先はナガサとなっており、通常は取り外して使う。柄を袋穂状にして現地で削った棒などに長柄をとして装着できるようにした。装着しない場合はナガサとして使用できる。 猪槍(ししやり・いのやり・いのししやり):猪突槍(いのつきやり・ししづきやり)とも呼ばれる身も柄も太く(3~5㎝以上)短い(130~180㎝)丈夫な槍である。直接罠で捕えた獲物を突くこともあるがどちらかというと罠の落とし穴(狼穽)や藪に隠し数本並べ埋めて乱杭・逆茂木として利用された。 止め刺し(とめさし・とめざし・とどめさし):現代も使われる狩猟用槍である。罠で捕らえた猪や鹿などの獲物の急所にとどめを刺す。現代の物はスタンガンのように電気ショックによってとどめを刺したり気絶させるものもある。
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